『毎日』の記事;
ところで、私にとって、「栗本薫」よりも「中島梓」の方が親しみがある。ということで、「中島梓」名義の『ベストセラーの構造』と『コミュニケーション不全症候群』をマークしておく。
訃報:江戸川乱歩賞の作家、栗本薫さん 56歳
「ぼくらの時代」「グイン・サーガ」シリーズなどで知られる作家、評論家の栗本薫(くりもと・かおる、本名・今岡純代=いまおか・すみよ)さんが26日、膵臓(すいぞう)がんのため東京都内の病院で死去した。56歳。葬儀は近親者だけで行う。お別れ会を後日開く予定。中島梓の筆名で評論などでも活躍した。東京都生まれ。早稲田大卒。76年、栗本名の「都筑道夫の生活と推理」で幻影城新人賞評論部門佳作。77年、中島名の「文学の輪郭」で群像新人賞評論部門を受賞した。
78年には栗本名の「ぼくらの時代」で江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。テレビ世代の新しい感覚で描いたミステリーが話題になった。SFファンタジー「グイン・サーガ」は126巻(この他に外伝21巻)に及ぶ世界一の長編小説としてファンが多い。81年、「絃の聖域」で吉川英治文学新人賞を受賞した。他に「魔界水滸伝」、伊集院大介シリーズなど。
音楽・漫画評論、作詞、作曲、ミュージカルの脚本、演出など幅広い分野で活躍。テレビ番組「象印クイズ ヒントでピント」などにも出演してお茶の間にも親しまれ、「才女」と呼ばれた。乳がん体験を記した「アマゾネスのように」がある。07年ごろから膵臓がんを患い、闘病を続けていた。
◇「趣味前面」が魅力
文芸評論家、細谷正充さんの話 物語の構成にもキャラクターづくりにも、とても達者な人で、ツボをはずさない書き手でした。自分の趣味を強く前面に出した作品が多く、それも熱心な読者にはたまらない魅力だったのだと思います。
http://mainichi.jp/select/person/news/20090527k0000e040048000c.html
- 作者: 中島梓
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1987/01
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (1件) を見る
- 作者: 中島梓
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1995/12
- メディア: 文庫
- 購入: 10人 クリック: 170回
- この商品を含むブログ (72件) を見る
さて、
「憧れのハワイ航路」を「憧れのオワイ航路」と歌ったことがあることはお詫びしなければならないだろう*1。それから、ずっとこの人は(名前から判断して)女性だろうと思っていたということもある。「憧れのハワイ航路」は遊佐未森さんがカヴァーしている*2。
訃報:「悲しい酒」の作詞家、石本美由起さん 85歳
「港町十三番地」「憧れのハワイ航路」など数々のヒット曲を手がけた作詞家の石本美由起(いしもと・みゆき、本名・美幸=みゆき)さんが27日午前0時50分、横浜市内の病院で心不全のため死去した。85歳。葬儀は近親者で行い、お別れの会を後日開く予定。喪主は長男望美(のぞみ)さん。広島県生まれ。歌謡同人誌に投稿した詩「長崎のザボン売り」が認められ、1948年に小畑実さんが歌って大ヒット。これをきっかけに作詞家としてデビューし、キングレコードの専属になった。その後、すぐにコロムビアレコードに移った。
作曲家の上原げんとさん、古賀政男さん、船村徹さん、市川昭介さんらとコンビを組み、精力的に作詞活動を展開。美空ひばりさん、こまどり姉妹、都はるみさんら、多くの歌手に楽曲を提供した。
作詞を手がけ、細川たかしさんが歌った「矢切の渡し」、五木ひろしさんが歌った「長良川艶歌」が83、84年と2年続けて日本レコード大賞を受賞した。
日本作詩家協会会長、日本音楽著作権協会理事長なども務め、カラオケ設置店からの楽曲使用料徴収などにも取り組んだ。
◇戦後日本の歌謡史
日本作詩家協会会長・湯川れい子さんの話 日本の情緒を描写できる代表的作詩家でした。大変視野の広い方で、戦後日本の歌謡史そのものといっていい方でした。◇石本美由起さんの主な作品と歌手
憧れのハワイ航路(同)=岡晴夫
憧れの東京(51年)=藤山一郎
青春ラプソディ(52年)= 同
柿の木坂の家(57年)=青木光一
ソーラン渡り鳥(61年)=こまどり姉妹
悲しい酒(66年)=美空ひばり
人生一路(70年)= 同
哀愁の旅路(72年)=都はるみ
矢切の渡し(83年)=細川たかし
http://mainichi.jp/select/person/news/20090527k0000e040058000c.html
- アーティスト: 遊佐未森
- 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
- 発売日: 2008/01/23
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 14回
- この商品を含むブログ (22件) を見る
*1:これについては、恩師のH先生も同罪なのだが。
*2:See http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20081205/1228453917 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090213/1234543149