「ヤプー」死す

『読売』の記事;


家畜人ヤプー」の作者と告白、天野哲夫さん死去

 戦後を代表する奇書「家畜人ヤプー」の作者とされる天野哲夫(あまの・てつお)氏が11月30日死去した。


 82歳。告別式は近親者で済ませた。

 雑誌連載を経て1970年、沼正三(ぬましょうぞう)の筆名で刊行された「ヤプー」は、2000年後の白人帝国で、日本人が家畜となって白人に奉仕するという小説。作家の三島由紀夫が「マゾヒズムの快楽の極致だね」と絶賛、ベストセラーになった。

 作者の正体をめぐり、元判事説など諸説あったが、後に天野氏が「ヤプー」を書いたのは自分と告白していた。
(2008年12月3日23時40分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20081203-OYT1T00848.htm