蔡國強@広島 

『朝日』の記事;


ヒロシマ賞受賞作家、原爆ドーム上空に黒い花火打ち上げ

2008年10月25日19時27分



 現代美術を通して世界へ平和を訴えた芸術家に贈られる「ヒロシマ賞」(広島市朝日新聞社など主催)の第7回受賞者で中国籍の現代美術作家、蔡國強(ツァイ・グオチャン)さん(50)=米国在住=が25日午後、広島市中区原爆ドーム付近の河岸で黒い花火を打ち上げるプロジェクトを行った。原爆の犠牲者への哀悼と鎮魂の意が込められているといい、約千発の黒煙火薬を使った花火がドーム上空で炸裂(さくれつ)する様子を多くの市民らが見守った。

 広島市南区広島市現代美術館ではこの日から、蔡さんの個展が始まった。北京五輪で視覚・芸術監督を務めた後の初の個展で、新作を含む15点を展示。紙の上で火薬を爆発させる技法で描いた横45メートルの山水画など、戦争と破壊、平和と再生をテーマにしている。来年1月12日まで。
http://www.asahi.com/national/update/1025/OSK200810250076.html

蔡國強といえば、1994年の広島アジア大会開会式で、(リトル・ボーイが爆発した高度である)上空570メートルのヘリコプターから導火線を垂らして、地上で爆発させるというプロジェクトを計画したが、あまりに危険ということで中止になった筈。最後に蔡國強の作品をナマで観たのは一昨年蘇州博物館にて*1
ところで、「ピカッ」問題*2だが、最初に写真を観て思ったのは、私たちの文化のかなり髄まで〈漫画〉が染み込んでいるということだった。絹谷幸二による長野オリンピックのポスター*3を観たとき、藝大の先生が漫画かよと思ったのだが。