中国ロックの起源と日本(メモ)

先ず、以前「中国大陸初のロック・コンサートは1980年に北京で行われたゴダイゴのコンサートであろう」と書いたが*1、これは天津の誤り。
さて、陸凌涛、李洋編『吶喊 為了中国曽経的揺滾』(廣西師範大学出版社、2008)*2巻末の「中国揺滾大事記」からメモ;


1981年
阿里斯楽隊成立。成員有李立、王勇等人、以演唱日本歌曲為主。(p.409)
「阿里斯」というのがAliceの漢字音訳であることに注意しておく。また、

1984
(略)
不倒翁楽隊成立。成員有臧天朔、丁武、王迪、王勇、孫国慶、秦斉、李季、嚴剛、李立。主要唱日本歌曲。“不倒翁”是内地第一支嘗試用電声楽器演繹現代音楽的楽隊、也是内地揺滾楽真正意義上的奠基者。(ibid.)
本文でも、「不倒翁」のメンバーだった秦斉が「最もよく聴いていた海外の歌手」として、テレサ・テン、ディープ・パープル、ヴァン・ヘイレンとともに、日本の「阿里斯」(アリス)、「佐田雅治」(さだまさし)、山下達郎を挙げている(p.39)。