以前に採り上げた、若い衆が海外旅行に出なくなった云々*1というのと関係ありか。
『朝日』の記事;
またケータイかよという感じはするが、興味深いのは「親が子に様々な経験をさせていないことも、余暇の過ごし方の「貧困化」を招いた一因」という箇所か。所謂文化資本ということなのだろうけど、その一方で親から子どもへ伝えられる遊びって何だ? と思ってしまう。ふつう、遊びというのは親に隠れてこそこそと覚えてゆくんじゃないかとも。親が子どもに教える遊びとして考えられるのは、例えば釣りとか(米国の場合だと、狩猟)。あと、パパにゴルフを教わったという(何故か)女性も多いのでは?
若者レジャー「貧困化」 遊びの種類減少、支出に格差も2008年8月17日1時39分
若者の余暇の過ごし方が「貧困化」していることが、社会経済生産性本部の08年版「レジャー白書」で分かった。余暇の楽しみ方の種類が、10代は10年間で3割近く減った。生産性本部は、将来のレジャー産業の市場規模を縮小させる可能性があると指摘している。
調査は15歳以上の男女3千人を対象に実施。07年の1年間に旅行、ドライブ、カラオケ、外食など計91種類の代表的な余暇活動に何回参加、経験したか聞き、10年前の調査と比較した。
10代の若者が、1年間に1回以上経験した余暇活動は15.6種類。10年前より6種類減った。減少傾向は全世代でみられたが、10代〜30代が顕著だった。
白書は、若者が携帯電話のメールやインターネットに時間を割き、「余暇スタイルに大きな変化が生じている」と分析。賃金の抑制によって可処分所得が増えず、親が子に様々な経験をさせていないことも、余暇の過ごし方の「貧困化」を招いた一因と指摘している。
一方、07年は06年と比べると、国内観光旅行が伸び悩んだ。動物園、遊園地など近場の行楽は人気で、新型ハードが好調だったテレビゲームをして過ごす人も増えた。
余暇の時間や費やすお金については、派遣やパート労働の増加や団塊世代の退職などを背景に、「ゆとり」が増える人と減る人の二極化がみられ、「格差が広がってきている状況がうかがわれる」としている。
余暇時間が「増えた」とする人は16.3%で、前年より2.5ポイント増え、92年から続いた減少傾向に歯止めがかかった。一方、「減った」とする人も27.8%で前年より0.9ポイント増えた。余暇活動への支出も同じような二極化傾向がみられた。(久保智)
http://www.asahi.com/national/update/0816/TKY200808160290.html
それにしても、親子間での趣味の継承というか影響には興味がある。例えば、今の20代前半の人たちの親って、私と同様の40代で、10代で『宇宙戦艦ヤマト』にはまったという人が多いんじゃないか(私ははまりませんでしたが)。また、音楽の場合はどうなんだろうか。最近、Mixiで或る20代の女性がロック好きの母親に連れられて行ったロック・フェスでパティ・スミス姐さんを知った云々と書いていたのだ。