風呂屋など

承前*1

http://d.hatena.ne.jp/ohnosakiko/20080711/1215782732
http://d.hatena.ne.jp/ohnosakiko/20080712/1215870050


を巡って、


大野さんのエントリをサカナにして「見ず知らずの他人の裸体を見る機会ってそんなにないよね」という話をゆうべしていた。

相方が「銭湯は?」というので「銭湯は裸をジロジロ見る場所じゃないだろう」と返したら「最近じゃ銭湯のような場所にも行きたがらない人がいるらしいね。知らない人と一緒にお風呂入るなんて信じられない、みたいな」という。検索をしてみると「銭湯が嫌い」「公衆浴場が嫌い」という書き込みを見つける事が出来る。衛生的ではない、とか他人に裸を見せたり他人の裸を見るのが嫌だ、というような事が書かれている。

東京都浴場組合のウエブサイト http://homepage2.nifty.com/NG/sento/sento02.htm によれば平成元年には都内に銭湯が約二千軒あり、利用者数も年間13万人であったものが平成12年には銭湯の数が1228軒に減り、利用者数も年間5万人に減っている。

街で銭湯を見かける機会も減ったよね、とは言われているが、この数年のスパンですらこうなのだから、20年前30年前と比較すれば、イマドキの専門学校生が銭湯のような場所で他人の裸体を目撃する確率も減っているのは自明なのではないでしょうか。
http://d.hatena.ne.jp/ululun/20080714/1216008382

ところで、〈スーパー銭湯〉というのが流行りだしたのは1990年代後半から21世紀にかけてじゃなかったか。現象学的社会学者のHH先生が最近スーパー銭湯で機能主義社会学の大御所TK先生とよく会うんで何だか変な感じとかおっしゃっていたのは多分その頃のことだと思う。
学校の修学旅行で、生徒が恥ずかしがって、海水パンツを穿いて風呂に入るということが最初に話題になったのは1980年代初めか。それは最近では当たり前になったのか、大林宣彦監督の『転校生 さよなら あなた』*2で、学校行事としての温泉旅行があって、それを報せる学校からのプリントに水着持参と書いてあるのを読んで、母親が吃驚するというシーンがある。
転校生 さよなら あなた 特別版 [DVD]

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ところで、「見ず知らずの他人の裸体を見る機会ってそんなにないよね」ということなのだが、インターネットによってハードコアのエロ写真(さらには動画)が一挙に見放題になったというのはどうなのだろうか。或いは、普通の良い子はそんなところにアクセスなんかしないとか。