三浦和義さん*1がサイパンで逮捕されたという。『週刊文春』が火をつけた〈ロス疑惑〉がメディアを席捲したのは1980年代の前半に属する。三浦さんが逮捕されてから世間では色々なことがあり、例えば蘇聯のチェルノブイリ原発が事故を起こし、北朝鮮の工作員である蜂谷真由美aka金賢姫が大韓航空機を吹っ飛ばし、リクルート事件が起こり、そして何よりも天皇が死んで年号が変わったりして、世間では三浦和義とか〈ロス疑惑〉のことは段々と口にしなくなった。平成になって、某古本屋の100円均一のワゴンで三浦和義さんの著書『情報の銃弾』というのを買ったことがあったが、その頃には、ミウラカズヨシというとサッカー選手を意味するようになっていたのだ。また、1990年代における悪の主役であるオウム真理教が既にブレイクしていた。
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Los Angelesつながりであるが、桑港を香港では三藩市、中国大陸では旧金山という。前者はベタな音訳だが捨てがたく、後者はかつてのゴールド・ラッシュの記憶を喚起する。さらにロス郊外の或る地域に対する聖林という誤訳に基づく日本での表記も捨てがたい。
最後に、滝田洋二郎監督の『コミック雑誌なんかいらない』(内田裕也主演)に本人役で出演した三浦さんはかっこよかったということは言っておきたい。
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