60年代と70年代


コンドームが急速に普及したのは1970年代だろうと思う。
資料を探す暇がないから、はっきり言えるわけではないが、60年代のコンドームは丈夫で再利用が可能だった。要するにゴム手袋なみの分厚さだ。当然使い心地が悪い。
70年代になると、超薄型のものが出回るようになる。ラテックス製のものは今でも0.03mmが最も薄い部類だがそれは70年代に現れたんじゃなかったかな。
価格も下がった。高品質のものが3ダース1000円で売られていた。一個30円で使い捨て。使用感もほどほどだ。
おぎの式や膣外射精の避妊失敗率が高い事も雑誌などでよく記事になっていた。十代後半の子供達が財布にコンドームを入れて携帯するようになったのもこのころからだろう。
コンドームの自販機もこの頃からだ。割高だが買いやすい。
OKサインをすれば口に出さなくてもコンドームが買えるというのがあったな。自分で棚からとってレジ精算する方式はほとんどなかったから、対面販売の薬局で口に出して言わなければ買えなかった。
OKサインをして、「ください」っていう方がもっと恥ずかしい。実際そうやって買った奴はいたんだろうか。
http://blogs.yahoo.co.jp/taroumaru_oo/12952919.html
「ゴム手袋なみの分厚さ」ということの真偽については、私は1960年代のコンドームを使用したことがないので、実際の使用経験をお持ちの方の御教示を仰ぎたい。事務用の指サックよりも厚い?
ところで、あらゆる衣服のうちで、着用している感覚を零に近づけることを理想としている衣服は、コンドームとともに外科手術用のゴム手袋だ。もしかして、コンドームの改良は外科手術用の手袋の改良と軌を一にしているのではないか(と憶測)。