Tran Duc Thao

http://d.hatena.ne.jp/elmikamino/20070613/1181753657
http://d.hatena.ne.jp/elmikamino/20070628/1183026570


ちょっと貴重な情報だと思うので、取り敢えずマークしておく。
Tran Duc Thaoについては、花崎皋平さんが『生きる場の哲学』(岩波新書)にて批判的に言及していて、それで花崎さんが訳した『言語と意識の起原』を読みたいと思ったのだが、その当時既にこの本は入手困難になっていた。その後、竹内芳郎*1の『文化の理論のために』(岩波書店)で教条的マルクス主義者であると同時に教条的フロイト主義者であるというかなり否定的に言及されているのを読んだ辺りから、Tran Duc Thaoへの関心は薄れていった。というか、私の知的関心が〈発生論的問題〉へと回帰するのはそれから10年以上も後である。
ところで、上に掲げたエントリーでは、Tran Duc Thaoのことを「タオ氏」と言及しているが、ヴェトナム人の姓名は日本人や中国人と同じ方式で、姓はTran、名はDuc Thaoの筈なので、「タオ氏」というと、丁度「三上勝生」氏を「生」氏といっているようで、おかしい感じがする。なお、中国語圏ではどうかと思って、「百度」でサーチをかけてみると、「Tran Duc Thao」で264件ヒットする*2。漢字表記は「唐・迪克陶」になっているが、多分これは仏蘭西語から音訳したもので、本来の漢字名ではないと思う。以前、Tran Duc Thaoの漢字表記を見たことがあったのだが、Thaoは「道」と書くことくらいしか覚えていない。