科学捜査は神話?

安原宏美さんのhttp://ameblo.jp/hiromiyasuhara/entry-10023918276.htmlで、2002年に富山県内で起こった強姦事件で逮捕され、有罪判決を受け、さらに服役までしていた男性が実は冤罪であったという『朝日』の記事が引かれている。それによると、犯人特定の要は、


アリバイ
現場の足跡
自白


であった。今回、そのうちの「アリバイ」と「足跡」が崩されたわけだ。どうして犯ってもいないのに自白したのかという問題については、浜田寿美男先生の研究が参照されるべきだろう。
ところで、強姦事件ですよね。血液型とか精液のDNA鑑定という話は出てこない。ということは、裁判でも全く問題にならなかったということだろうか。記事にも「客観的な証拠がないまま逮捕した」とある。何か事件があると、鑑識が来て、指紋を採集して、さらに遺留品などから血液型を判定するというのはドラマとかでも定番の筈なのに、富山県だと例外になるのか。
ところで、安原さんのエントリーの冒頭に斎藤孝の文章が引かれているのだが、実はここで斎藤氏が言っていることにはけっこう共感してしまうのだ。