「茶髪とピアス」

『読売』の記事なり;


学生の茶髪とピアス、やめれば現金1万・続ければ懲戒

 秋田市の学校法人「秋田経済法科大」(小泉健理事長)が10月、同大と、系列の秋田栄養短大に、茶髪とピアスを禁止する規則を設ける。

 従わない場合には「懲戒」もあるが、指導に応じて改めた学生には褒賞金1万円が付いた学長賞を贈る“アメとムチ”を用意。文部科学省学生支援課も「聞いたことがない事例」と言う。

 新たに制定された「学生の頭髪・装身具に関する要綱」では、男女とも、頭髪について「周囲に不快感を与える特異な髪形、染色、脱色は禁止」、装身具も「華美を避け、品位を保ち、ピアスは禁止」と明記した。該当する学生には、新設された教育指導室担当の教官らが指導。どうしても指導を受け入れない学生には、教授会に諮ったうえで注意処分などの「懲戒」もあり得るとする規定も盛り込んだ。
(読売新聞) - 9月29日14時40分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060929-00000107-yom-soci

この大学は外国人が入学してくるということはそもそも想定していないんだなと思った。
〈日本人はやっぱり黒髪だ〉というのはよく言われることだが、そういう人にとっては、例えば木村カエラとかキャロライン洋子とか荻野アンナのような存在は、〈日本人〉の中に入っていないか、入っていたとしてもあくまでも例外的な存在にとどまるのだろう。そういう生物学的・文化的本質主義の話までいかなくても、今や「茶髪とピアス」の大学教授やキャリア官僚もいるわけだから、今更「茶髪とピアス」かよと思ったことも事実だ。ところで、「ピアス」に関しては、ある程度の年齢になったらピアスをするのが当然のこととして期待される伯剌西爾文化で育った〈日系伯剌西爾人〉の少女と日本の学校文化との間でコンフリクトが起こっているという話を以前聞いたことがあるのだが、詳しく思い出せない。
ところで、私立大学なのに「教官」とは日本語としてどうよ。
大学ではなく「国会」に関しては、こんな記事が;

ピンクのノブ子議員が金髪の神取にNO

 竹中平蔵総務相自民党比例代表=の議員辞職が28日、参院本会議で許可された。これにより女子プロレスラー神取忍氏が10月上旬にも繰り上げ当選する。トレードマークの金髪での登院が予想されるが、同党の井脇ノブ子衆院議員はスポニチの取材に「子供たちの模範とならなくては」と金髪での登院を避けるよう注文を付けた。自身もピンクのパンツスーツで知られる“ビジュアル系”として「待った」をかけた格好だ。
 井脇氏は、神取氏が初登院までに「金髪は黒く染め直して来るでしょう」と期待を込めて予測。「国政を担う者として、子供たちのお手本とならなくてはいけない」と言葉に力を込め、金髪では来ないよう注文も付けた。

 国際開洋学園静岡県菊川市)理事長で、教育問題や青少年問題に取り組んできた井脇氏だけに、後輩への“みだしなみ”にも苦言を呈した。

 竹中氏の議員辞職参院で許可された直後の発言。小泉チルドレンの象徴的存在だった竹中氏の辞職について「15年間の(不況の)トンネルは、彼なくして抜けられなかった。信念を貫き通した姿勢はすばらしかった」と残念でならない様子。それだけに、神取氏のことが気になるという。

 自身のスーツの色については「ピンクじゃありません。桜色です」とこだわるなど、今や自民党きってのビジュアル系。ピンク&ゴールドの“共闘”も期待されたが、神取氏には頭髪ではなく「政治家としてのカラー」に期待している。

 「スポーツの世界で、血のにじむような努力をして上り詰めた人。体力と根性は折り紙つき」と一定の評価もしている。自身も水泳選手として国体出場経験があることから、スポーツウーマン同士の共感があるという。「リングの上と同様、政治の舞台でもすばらしい政策を打ち出して多くの人を感動させ、愛されてほしい」とエールも送った。

 参院では髪形に関する規定などはない。神取氏の所属する女子プロレス団体「LLPW」は、「まだ議員に正式に決まったわけではない。すべての手続きが終了する10月上旬以降に、お答えします」としている。
[ 2006年09月29日付 紙面記事 ]
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2006/09/29/02.html