蝋人形

21日の『東方早報』では3頁に亙って安倍晋三を特集している。さらに、


 周慶安「安倍時代的日本之路」
 沈丁立「安倍的“美麗日本”」
 宿景祥「浮士徳*1精神與日本」


さて、「安倍家郷有危険的国粋主義立場」という新華社の記事があって、そのなかで、山口県萩市の「吉田松陰記念館」に「山口県出身的日本歴代総理大臣蝋人像」ということで、伊藤博文山県有朋桂太郎寺内正毅田中義一岸信介佐藤栄作の蝋人形があることを知った。これら7人については立像なのだが、もう1体座像があるという。それは安倍晋三の父親である安倍晋太郎。1985年に彼が「長州出来的第八位首相」になることを願って作られた。しかし、首相にはなれずに1991年に死去。失望した山口人はこれを撤去しようとさえしたが、安倍晋太郎の身長は高く、撤去が難しく、結局足を折って、そのまま館内に置かれているのだという。
ところで、2001年の9.11の後、吉田松陰松下村塾というのは〈江戸時代のタリバン〉じゃないかと思った。どちらも、血腥い田舎学者とその弟子どもという構成である。

*1:「浮士徳」とはFaustなり。あのゲーテ(歌徳)で有名な。