〈田舎〉論争

取り敢えずメモ;


http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20060801/1154425850

http://d.hatena.ne.jp/anhedonia/20060802/p1

http://d.hatena.ne.jp/anhedonia/20060803/p1

http://d.hatena.ne.jp/qushanxin/20060806


先ず、ひと頃盛んに言われた〈情報化〉の効果というのは、〈都会−田舎〉図式には全く影響を与えていないんだ。
〈田舎〉が危機的な状況にあり続けているということは、原発や産業廃棄物やオウム真理教が好んで〈田舎〉を目指すということからも明らかである。また、大野和興氏*1がいうように、〈田舎〉それ自体の消滅の危機も、依然としてあるというか、さらに加速されている。
それと同時に、〈都会−田舎〉図式だけでいいのかという気もする。例えば、農村/漁村、平地/山地etc.という差異はどうなのかとか。また、〈都会〉にだって、アーバン・ヒルビリーズ(〈田舎〉出身者ということではない)は沢山いる筈であるわけだし、〈第三世界〉が海の向こうにだけあるわけではないように、〈田舎〉だって、東京から汽車やバスを乗り継いだところにのみあるのではなく、全体の中で特異点のように存在しているともいえるかもしれない。また、自動車を数時間飛ばせば〈都会〉に行ける日本で、(例えば)中国のような〈都市−農村〉問題が存在するのかということも考えていい問題だ。
ところで、上海に住んでいて思うのは、日本という国の国際競争力というのは、東京の最新流行と、それから〈田舎〉にあるんじゃないかということだ。東京以外の〈都会〉に住んでいる人は〈田舎〉を心配するよりも先ず自分のところを心配した方がいいのでは? 中国産の林檎の数十倍する青森の林檎が売れているわけだし。また、中国人の日本土産として人気があるのはコシヒカリでもある。このことは、〈田舎〉の人は既に気付いていて、だからこそ、田中康夫氏は台湾に林檎を売り込みに行ったわけだし、今年の初めには青森県知事が上海に林檎を売り込みに来ていた。