寛? 細?

 昨日、昼飯は蘭州拉麺だった。目の前で職人が麺を手打ちしてくれるものだが、値段の方は「牛肉拉麺」が9元と、はっきり言って安い。勿論、ちゃんと腹も膨れる。
 さて、「牛肉拉麺」というと、店の人がグァン麺、還是シー麺?という。一瞬、耳が点になってしまい、「グァン」については、関とか光とか廣といった漢字が頭の中を駆けめぐる。そのうち、「シー」については、細という字が浮かんできて、麺の太さを訊いているのかと思いつき、そして、「グァン」のことは一瞬忘れてしまい、つい日本語の感覚で、「太!」と言ってしまった。店の人は???という表情。ようやく、「太」という字が〈ふとい〉という意味を持つのは日本語においてであって、中国語では〈はなはだ〉という意味なのだということを思い出す。そして、寛という字が浮かんできて、broadbandも「寛帯」だったなとか思い、「寛的!」といい、「明白了!」。
 因みに、関はguan、光や廣はguang(それぞれ声調は異なる)、寛はkuanです。
 味? それなりによかった。牛肉の染み込み具合があっさりすぎずしつこすぎずで。
 「港匯廣場」の裏。