「理想」と「障壁」

嶋田夕子「都内 子供理想は「複数」」『毎日新聞』2024年8月25日


曰く、


東京商工会議所が4~5月、都内の事務所に勤務する18~34歳の男女2198人にインターネットで調査した。結婚への意識を尋ねると、「一生結婚するつもりはない」と回答した人は9・7%にとどまり、「いずれ結婚するつもり」とした人は50・3%だった。既婚者(35・8%)を含めると8割超が結婚に前向きな姿勢を見せている。
結婚の障壁について複数回答で聞くと、「良い出会いがない」が42・7%で最も多く。「経済的な不安(収入、雇用、住宅費、奨学金返済、教育費など)」が36・7%で続く。

理想的な子供の人数はどうか。「2人」(56・7%)、「3人以上」(19.7%)と複数人を希望する人は計7割以上に上った。しかし、「現実的に持てると思う子供の人数」を質問すると回答は一転。「2人」は39・5%、「3人以上」は4・7%と大きく減る。理想の人数で14・5%だった「0人」は、現実的な人数では20・4%に上昇。「1人」は9・1%から35・3%に大きく上昇した。(略)
子供を持てない、または人数を抑えようと考える人にとって、どんなことが障壁になっているのか。「家事や育児の負担増」(39・2%)、「自分の仕事へのパートナーの理解と家事育児への協力姿勢」(33・7%)などが挙がったが、圧倒的だったのは、「経済的な不安」(74・1%)だった。(後略)