森林はあったか?

承前*1

本庄市の「早稲田の杜」に森林はあるのだろうか。現在の新宿区の早稲田大学の周りに森林なんかないけれど、明治時代にはあったのだろうか。「杜」がつく新しい地名として、千葉県習志野市の「奏の杜」*2というのがある。津田沼駅南口と京成・谷津駅の間にあった広大な原野と農地が21世紀になって開発されたところ。勿論、森林なんてない。以前は谷津6丁目だった筈。さらに遡ると、今では忘れられた全く別の地名だったようだ。


習志野市社会教育課「習志野の地名3  開拓者達の夢-習志野市内の新田」https://www.city.narashino.lg.jp/citysales/shizen/walk/sansaku/h19/sansaku100.html


これによると、


今の第一中学校がある辺りには、昔庄司が池(しょうじがいけ)という池がありました。この周辺に開かれたのが名耕地(なごうち)新田です。鷺沼に残されている『渡辺東淵雑録』によると、天保年間(1830~44)に船橋の商人大和(やまと)屋(川奈部佐五右衛門)が開発した新田で、もとは谷津村と船橋五日市村の入会(いりあい)地となっていたところです。「名耕地」の名前の由来については不明ですが、庄司が池の庄司は前原(船橋市)の上東野(かとうの)家が荘司(しょうじ)(荘園の管理者)を勤めていたことから名付けられたと伝えられています。
「第一中学校」*3の所在地は奏の杜1丁目。