手段は目的に統合される

承前*1

山上徹也による安倍晋三殺しから1年経つのだった。

山上東一郎「【寄稿】安倍氏銃撃事件から1年、山上被告人のおじが元弁護士として量刑を考える」https://news.yahoo.co.jp/articles/ba28435f2daf96aa6311ea5e9964923582fc8ea5


とてもシンプル且つ的確な指摘;


事件から早1年、世間はかしましくなっているが、事件を理解するには、まず単純に見る必要がある。しからば本件は「統一教会によって人生を狂わされた男が、教会にエールを送っていた男を射殺」しただけの事。

射殺した男が、いかに統一教会によって人生を狂わされたのか、射殺された男が、統一教会になぜエールを送っていたかを突き詰めれば足り、その問題の多くは既に調書に作成されてあり、いたずらに公判を引き延ばすべきではない。

また、

検察は殺人罪のほかに4つの罪名を追加しているが、その意図は殺人罪だけでは20年を超えて科刑できないためではないか。

すなわち、殺人と銃刀法違反罪は、法律上牽連(けんれん)犯なので一罪である。銃を使ったことは殺人の手段にすぎないということだ。

検察は火薬類取締法違反と武器等製造法違反を併合罪として加算を目論んでいると見える。しかしながら、いずれも殺人予備罪で、殺人を含めて一罪である。(試し撃ちをしたとされる)建造物損壊罪も含めて5罪は社会通念上、一罪と考えることもできるのではないだろうか。

これも、言われてみればそうだよね! と納得する。