古い逆説?

Via https://nessko.hatenadiary.jp/entry/2022/10/10/093039


岐阜新聞』の記事;


国内初つながった背骨「パレオパラドキシア」1650万年前の化石 岐阜・瑞浪市で発掘
10/5(水) 8:34配信


岐阜新聞Web

 瑞浪市化石博物館は4日、岐阜県瑞浪市で6月に約1650万年前の地層から発掘された化石について、サイやバクに近い仲間で、既に絶滅した哺乳類「束柱(そくちゅう)類」*1に分類される「パレオパラドキシア」だ*2と確定する中間報告をまとめ、発表した。背骨が腰から首までつながった骨格の化石は、国内では初の発見だという。

 博物館によると、化石から余分な岩石を取り除いたところ、102点の骨がほぼ全ての部位がつながった状態で見つかった。分析に携わっている国立科学博物館の甲能直樹理学博士(海生ほ乳類化石)は「頭の全体像と、円柱状の歯の形からパレオパラドキシアと特定した」と説明。「謎が多い生物で、食性や陸上での姿勢などが分かる可能性がある」と話した。

 化石は、全長約2メートルの成熟した個体だった。死後は仰向けで海底に沈んで左半身が埋没したとみられ、一部はイタチザメに食べられた可能性があるという。博物館は今後、レプリカを制作し、来年度にも展示する方針。2024年度には骨格復元に取り組む予定で、クラウドファンディングで資金を集めている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bae82581905e209247282b1ad7dd106d523f6bd6

パレオパラドキシア」という動物は知らなかった。でも、「パレオパラドキシア」というのは凄い名前だと思った。「パレオ」は古という意味。「パラドキシア」はパラドックス、つまり逆説。「パレオパラドキシア」が属する 「束柱類」。上の記事だと、「サイやバクに近い」、つまり奇蹄目ということになっている。Wikipediaでは、長鼻類(象)や海牛類(儒艮など)と同じ「テティス獣類」*3に属するとされ、「奇蹄目」は、そういう説もあるということになっている*4。因みに、奇蹄目であるなら、その中心的特長は蹄の存在ということになる。「テティス獣類」の特長は草食動物なのに牙があるということになるだろうか。「パレオパラドキシア」に牙はあるのか? 「パレオパラドキシア」が「テティス獣類」だとすると、海中生活に特化したのが儒艮、陸上生活に特化したのが象、海と陸のはざまに留まったのが「束柱類」ということになる。
パレオパラドキシア」については、


島根大学汽水域研究センター「パレオパラドキシア-全身骨格復元模型-」https://www.kisuiiki.shimane-u.ac.jp/activity2/museum/paleoparadoxia.html
小鹿野町パレオパラドキシアとは?」https://www.town.ogano.lg.jp/oganokasekikan/%E3%83%91%E3%83%AC%E3%82%AA%E3%83%91%E3%83%A9%E3%83%89%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%81%A8%E3%81%AF/


も。