Suchitra Mohanty “Saurabh Kirpal: The man who could be India's first openly gay judge” https://www.bbc.com/news/world-asia-india-59302657
印度最高裁判所のコレジアムはSaurabh Kirpal弁護士をデリー高等裁判所判事に指名した。判事の任官には、コレジアムの推薦に引き続いて印度連邦政府の承認が必要とされるが、現在のナレンドラ・モディ政権がSaurabh Kirpal氏を判事として承認することが確実であると見られている。Kirpal弁護士は同性愛者であることをカミングアウトしているが、これが実現すれば、印度で初めての同性愛者を公言する裁判官の誕生ということになる。印度では、2018年の最高裁判決によって、同性愛行為の「非犯罪化」が実現されたが*1、Saurabh Kirpal氏はその裁判の弁護人を務めていた。なお、既に2018年にKirpal弁護士の判事職への推薦は検討対象となっていたが、これまでに少なくとも3度見送られてきた。それは、Kirpal氏のパートナーが「外国籍」であることが「潜在的な安全保障のリスク」だと見做されてきたためであるという。
*1:印度におけるそれ以前の、同性愛行為の「犯罪化」と「非犯罪化」の流れについては、https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180422/1524332097も見られたい。