「さかな」はそもそも酒+菜であり、「さかな」と訓ずべき漢字は本来「肴」なのでしょう。生物としてのfishを「さかな」と呼ぶようになったのは江戸時代以降、それも関東から拡がったということですが、「魚」を「うお」と訓むことの衰退はもう明らかなことなのでしょうか。「さかなクン」*1も
id:bluenote1969確か、私が小学校低学年の時に毎号購読していた、小学館の学習雑誌「小学○年生」の付録として、その学年で習う漢字の小字典が、毎年4月号に付いてきていたのですが、その小字典では、「魚」の訓読みは「うお」と書いてありまして、その隣りに、括弧付きで「(さかな)」と書かれていたと記憶しています。その時は、「『さかな』って、『魚』の正式な読み方じゃないんだ…」と、少なからずショックを受けたのですが、現在はどのような扱いになっているのか調べてみようと思いつつ、課題として残っています。
うおクン
だったら、何か変な感じで、それこそぎょぎょっと驚いてしまいます。
神永曉*2「「うお」と「さかな」」https://japanknowledge.com/articles/blognihongo/entry.html?entryid=265
「あるテレビドラマで、役者さんが、「水を得た魚のよう」の「魚」を「さかな」と言っているのを聞いて、おやおやと思ったことがある」という文から始まっている。魚心あれば水心。今の子はどう念むのだろうか。
「うお」といえば、松尾芭蕉『奥の細道』*3の
ですが*4、この場合、「さかな」と念むと字余りになる。
行春や鳥啼魚の目は泪
- 作者:松尾 芭蕉
- メディア: 文庫
*1:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20170521/1495468571
*2:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20170210/1486735166 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/02/23/103655
*3:Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060802/1154485950 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060816/1155720089 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070923/1190510825 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20141019/1413697434 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180905/1536116494
*4:http://www2.yamanashi-ken.ac.jp/~itoyo/basho/okunohosomichi/okuno02.htm