平地地蔵

最近拙blogで京都の雪というトピックが登場したことがあったのだが*1、それは山城国の話。京都府でも、丹後国というと、北陸というか、越前の延長というふうに思ってしまうのだけど、余所者によるこういうイメージは果たして妥当なものなのだろうか。
昨年12月の『朝日新聞』の記事;


京都で初雪 丹後地方は雪景色「地蔵菩薩も寒かろう」
横山健

2020年12月16日 10時00分


 京都地方気象台は15日、今季の初雪を観測したと発表した。平年より6日遅く、昨年より47日早いという。強い寒気の影響で、京都府北部の山間部では、本格的な雪化粧となった。

 京丹後市大宮町の地蔵院では、府内最大級の地蔵菩薩(ぼさつ)*2「平地地蔵(へいじじぞう)」*3に着せられた蓑(みの)も雪に覆われた。台座を含めた高さは約5メートル。管理する近くの常林寺の西村泰丈住職(71)によると、冬支度として、100年ほど前からわらで編んだ頭巾や蓑をかぶせているという。

 地蔵は江戸時代、宮津藩の圧政に苦しんだ農民らの一揆で処刑された人を弔うため、1833年に建立されたと伝わる。西村住職は「(処刑された人らが)寒かろうと気遣う思いから始まった蓑かけ。雪の中でも暖かいと思う」と話した。

 京都地方気象台によると、16日夕までに予想される24時間降雪量は、山地の多いところで50センチ。気象台は17日にかけ、山地を中心に大雪となる恐れがあるとして、積雪や路面凍結への注意を呼びかけている。(横山健彦)
https://www.asahi.com/articles/ASNDH72KQNDHPLZB00L.html

検索すると、この「地蔵」の話、この地方の冬の訪れを伝える恒例の記事になっていることがわかる。