故国にて

承前*1

稲葉かおる「幼なじみの夫が語ったヴァン・ヘイレンの原点 「エディ、ありがとう。そして、大好きだよ」」https://news.yahoo.co.jp/articles/904bc594146f1e4c7b2fb85fa3c7a6be205e6717


先日他界したエディ・ヴァン・ヘイレン和蘭生まれ。「ロック史に残る偉大なギタリストの死を最も悼んだのがオランダの人々だった」。


「国籍が変わろうが、名字が変わろうが、生まれ育った場所を変えることはできない。僕らにとってオランダは特別な国だ」

 オランダへ凱旋(がいせん)した際に出演したテレビ番組でエディが発した言葉だ。隣にはいつも2歳年上の兄で「ヴァン・ヘイレン」のドラム・アレックスがいた。オランダを離れてから長い時間がたっているにもかかわらす、英語ではなく流ちょうなオランダ語で答えている。ここに母国を大切に思うエディ、そしてアレックスの思いがよく表れている。

 オランダでのインタビューでは、エディは常にオランダ語で受け答えしている。別の番組では「オランダ語をぜんぜん忘れていないね! すごい!」と称賛するインタビュアーに対し「ほぼ毎日、近所に住んでいる母とオランダ語で話しているからね」と答えてもいる。

また、

オランダ東南部の町・ナイメーヘン*2。隣国ドイツまで直線距離で約7キロという国境近くのこの町でエディは幼少時を過ごした。

 実は筆者の配偶者もこの町で生まれた。そして、エディとアレックス兄弟の生家のすぐ近くに住んでいた。同世代ということもあって、自然と一緒に遊ぶようになった。

 「エディとアレックスはとても仲が良かった。まるで、双子のようだったよ」

 50年以上も前のことなので配偶者の記憶には、さすがに曖昧なところもある。だが、2人の仲の良さは今でもしっかりと覚えている。