噴火

桜島にとって、「噴火」*1そのものはノーマルなことであるけど。
朝日新聞』の記事;


桜島で爆発的噴火 噴煙は過去最大5500Mに達する
小瀬康太郎 2019年11月8日21時52分


 桜島鹿児島市)の南岳で8日午後5時24分、爆発的噴火が発生し、噴煙は山頂火口から上空約5500メートルにまで達した。鹿児島地方気象台によると、1955年から残る記録の中で、最大という。山体膨張(さんたいぼうちょう)とよばれる現象がみられ、今後も活発な噴火活動が続く可能性がある。

 同気象台によると、南岳の爆発で噴煙が上空5千メートル以上に達したのは2000年10月7日以来で19年ぶり。昭和火口からは16年7月26日に記録がある。

 桜島では7日にも噴煙が上空3800メートルに達する爆発的噴火が起きた。噴火警戒レベルは3(入山規制)を継続するという。(小瀬康太郎)
https://www.asahi.com/articles/ASMC85WZHMC8TLTB010.html

「山体膨張」とは、『イミダス』によれば、

地下のマグマの上昇や蓄積量の増加によって、火山の山体そのものが膨らむ現象。火山は活動を活発化させるマグマや、それによって発生した火山ガスなどの圧力で膨張し、噴火してマグマが放出されると収縮に転じる。こうした膨張と収縮は、火山周辺に設置された傾斜計や伸縮計、GPSなどで精密な測量を行うことで検出する。気象庁では、震度計や遠望カメラによる観測と合わせて、膨張に関する検出データが噴火予知や火山活動の推移の予測に用いられている。2015年1月1日には、鹿児島県の桜島で山体の膨張によると考えられる地殻変動が検出され、その後も膨張を示す観測結果が続いた。桜島では、12年7月と13年8月の噴火の際にも同様の膨張が観測されており、それらと同程度か、それ以上の規模の噴火の恐れがあるとして、気象庁が噴石や降灰、火砕流への警戒を呼びかけた。
https://imidas.jp/topic/detail/K-00-402-15-01-G221.html
勿論、桜島特有の現象ではない。
2017年10月の霧島連山新燃岳噴火に関する『産経新聞』の記事;

新燃岳が噴火 山体膨張続く、活発化の可能性も 気象庁


 気象庁は11日、記者会見し、未明に噴火した宮崎、鹿児島県境にある霧島連山新燃岳について、山体が膨張する傾斜変動が続いているため「今後、さらに活動が活発になる可能性がある」とし、警戒を呼び掛けた。

 気象庁によると、山体の膨張は、地下でマグマやガスなどの供給が続いていることが原因の可能性がある。9日から続く火山性微動の振幅も、徐々に大きくなっている。職員を現地に派遣して、噴火の状況などを詳しく調べる。 噴火警戒レベルのさらなる引き上げの可能性について、斎藤誠火山課長は「現時点では可能性は小さいと考えているが、今後の火山活動で判断する」と述べた。

 火口から約2キロの範囲では、弾道を描いて大きな噴石が飛散したり、火砕流が発生したりする恐れがある。風下側では、火山灰や小さな噴石が流されてくることもある。

 爆発的な噴火が起きた場合は、空気の振動によって窓ガラスが割れるなどの被害が出ることもあるといい、注意が必要としている。
https://www.sankei.com/photo/daily/news/171011/dly1710110004-n1.html