声を観察する

承前*1

川内有緒「全盲で美術館を楽しむ白鳥さん。「見えないから大変」の言葉がしっくりこない」https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5d75fda2e4b07521022f1c41


白鳥建二氏の話で、以前上掲の記事に言及したときに面白いと思ったけれど、エントリーの趣旨からずれていたので、引用を控えた部分;


小学校高学年になると、白杖を使って街なかを歩けるようになり、中学生になると商店で買い物ができるようにになった。高校生になると、各駅停車の電車に乗り、人々の声に耳をすませた。

「各駅停車だと乗客がどんどん入れ替わって、いろんな話が聞けて楽しいんです。見える人たちがカフェとかで人間ウォッチングするのに似てるかな」

そうして世界が少し広がるたびに、小さい頃から感じてきた“障害者のあるべき姿”に対する疑問は大きくなった。

「学校で教わったのは、障害があるからこそまじめに努力しないといけない、ということでした。たぶん先生たちの中でも『障害者は弱者、健常者は強者』で、欠如部分があるならばそれを補って、できるだけ健常者に近づくべき、という先入観があったのだと思います」