北海道水害

承前*1

チダイズム「【選挙ウォッチャー】西日本豪雨の被害で忘れ去られた北海道の被害。」https://note.mu/chidaism/n/n30420b2066d8


西日本豪雨に先立って、「西日本豪雨の被害があまりに大きすぎるため、すっかり完全に忘れ去られているのですが、実は北海道も被災しているのです」とのこと。


7月2日から降り続けた雨は、石狩川ペーパン川を氾濫させ、住宅は浸水し、農地は冠水しました。幸いにも死者は0人だったのですが、農地の被害は深刻で、北海道の推計では12億4000万円の被害が出たとされています。被害があった場所は、旭川市深川市留萌市などで、読売新聞のまとめでは、6市町村1192世帯2729人に避難指示や避難勧告が出され、一時、住民が避難をしていました。床上・床下浸水した家もあり、今も復旧作業が続いています。

特に被害が深刻だったのは、みんなが大好きな「旭山動物園」の近くです。大きな石狩川と異なり、ペーパン川は静かに流れる小さな川なのですが、西日本に豪雨を降らせたのと同じ前線によって荒れ狂い、農地に大きな被害をもたらしたのです。被害を受けた作物は、コメが最も多く1億7600万円、大豆などの豆類は9500万円、ソバが8400万円、小麦が4000万円。多くの作物が生育途中で被害に遭っており、北海道は融資や復旧工事の補助といった資金面の相談に乗るとしています。ジャガイモが壊滅的な被害に遭い、ポテトチップスの生産ができなくなった2016年の台風被害の時、旭川市は約130ヘクタールの被害が出ましたが、今回の水害はそれを上回る規模の被害を受けているそうです。
西村康稔の姑息さ;

今回の「赤坂自民亭」をツイートしていたのは西村康稔官房副長官です。菅義偉官房長官に次ぐナンバー2のポストと言えますが、そんな人物が何の危機感もなく5日の「赤坂自民亭」を楽しそうにツイートしていたのです。今週発売の「週刊文春」によると、立憲民主党手塚仁雄さんが政治活動25周年記念パーティーが開催し、これに枝野幸男代表や蓮舫副代表が参加していたことを知った西村康稔官房副長官は、親しい国会議員に「ブログに書いてほしい」とお願いし、野党批判を拡散させたそうです。自分たちに批判が及びそうになった瞬間、お約束の「ブーメラン」と言い出す作戦です。被災地のことよりも自分たちの火消しを最優先にするのが「危機管理のスペシャリスト」のようです。
妙に褒められている今井絵理子*2

野党の議員にも危機感を持っていて欲しかったのはもちろんですが、そもそも西村康稔官房副長官をはじめ、安倍晋三総理や小野寺五典防衛大臣は、自分たちの責任の重さを理解しているのでしょうか。極論、同じ自民党の議員でも、今井絵理子先生が豪雨の中でどこぞの彼氏議員先生とイチャイチャしていたとしても責任を追及されることはないでしょう。なんでかって、今井絵理子先生には自衛隊を動かす権限もなければ、何らかのポストが与えられているわけでもなく、自民党の議員ではあるけれど、国会の端っこにいる議員だからです。ちなみに、今井絵理子議員は7月7日からお悔やみとお見舞いを申し上げるところから始まり、広島市倉敷市の公式Twitterリツイートし、NHKのボランティア受付のニュースなどをリツイートしており、SPEEDのファンだった人たちは勇気づけられているかもしれません。いっそのこと、今井絵理子さんが被災地に乗り込んで、被災した住宅の荷出しに打ち込む写真の1枚でもInstagramTwitterに載せれば、あとに続くSPEEDファンが現れそうなので、どうせ妻子持ちの彼氏とラブラブになっちゃってミソをつけているんだから、こんな時ぐらい好感度目的でもいいから現地で作業の一つもしたらどうなんだとは思いますが、そこまで気が回るタイプの議員だったら、今頃、これほど国会の端っこにいることもないだろうと思うので、そこまでの期待はしないとしてです。西村康稔官房副長官は防災・危機管理のスペシャリストということになっていて、現場で指揮を執る係だったはずですし、安倍晋三総理にしろ、小野寺五典防衛大臣にしろ、自衛隊に指示を出す立場の人間が酒盛りしているわけですから、これは国民の人命に関わる重要な案件です。日本のトップにこれほど危機管理能力がないということは「日本の安全保障」に関わる深刻な問題であり、「保守」を自称する人たちが「いいじゃないか」と言っているのは、一体、どんな理屈なのでしょうか。実は、西村康稔官房副長官は5年前に「ベトナム買春疑惑」を文春砲されるほど、下半身も含めて危機管理能力がないオジサンなので、せめて危機管理のスペシャリストを名乗るのは辞めてもらいたいところです。