或る空白期の話

Novtan*1 「当時中高生だった僕らのオウム真理教の思い出」http://novtan.hatenablog.com/entry/2018/07/08/213048


曰く、


練馬中野杉並区民(当時のいわゆる第三学区というやつ)にとってのオウム真理教の思い出といえばやっぱり選挙に尽きるのだと思う。
「ショーコーショーコーショコショコショーコー」これは衝撃的だった。西武新宿線の駅前におけるその選挙活動が中学生の心に残した衝撃は大きい。真面目なnovtan少年が思ったのは「選挙って、こんなんでも出て良いんだ」ということ。もっとも後年になって羽柴なんちゃらとかマックなんちゃらとか又吉なんちゃらを知るに及んで世の中そんなものか、と思い直したのではある。

いずれにしても、マイトレーヤ(これは上祐)のようなホーリーネームが耳新しく、まるでマンガの登場人物のようだった。僕らは彼らが現世を救うなんてことはかけらも感じていなかった。ただただ、あのアホくさい選挙活動を世の中のハプニングとして受け止めていた。彼らは十分に胡散臭かったし、いわゆる「超能力者」的なものとしてテレビに出ている一連の人たちの中で群を抜いて「ニセモノっぽい」存在だった。だから、彼らがそんなに大それたことをやるなんて思っていた人は殆どいなかったのではないか。

これは1990年の話*2。ちょうどその頃は、赤尾敏や高田がんを初めとする昭和の英雄たちが退場し始めた空白期だったわけだ*3。「羽柴なんちゃらとかマックなんちゃらとか又吉なんちゃら」のブレイクまではちょっとのギャップがある。
マイトレーヤ(これは上祐)のようなホーリーネームが耳新しく、まるでマンガの登場人物のようだった」。オウム真理教が従来の〈漢字の仏教〉を否定して〈片仮名の仏教〉をウリにしていたことは注目していたのだが*4、それは「中学生」にもちゃんと届いていたんだね(笑)。「マイトレーヤ」は漢字で書けば弥勒菩薩なので、そこからは「耳新し」さは導かれない。
後半では、「マハーポーシャ」の話になり、98*5DOS/Vのことが言及されている。「マハーポーシャ」でPCを買った知人がいて、メンテナンスで機械を預けたら、店にガサ入れが入ったということがあったのだが、ちゃんとPCを取り返せていたかどうか、審らかではない。