朝吹真理子*1「愛用のパジャマだけれど…」http://www.asahi.com/and_w/articles/SDI2018022336871.html
曰く、
これは多分片仮名の効果。「ヒューズ」は原語ではfuseなので、それにより忠実に片仮名化すればフューズになる筈。何故fuseがヒューズになったのかわからないけれど、フューズ! と叫んでいれば、仏蘭西人相手でも何とかなったのでは? 「ヒューズ」が「シューズ」になったというのはけっこう納得しやすい。江戸っ子には日比谷と渋谷の区別が難しいというのと同じこと?
1月、私は出張でパリにいた。仕事を終えてホテルに帰り、あとは寝るだけ、というタイミングで、ホテルの部屋の電気が突然切れた。停電だと思って慌てて外にでてみたが、廊下の明かりは煌々(こうこう)とついていた。私の部屋のブレーカーだけおちたのかもしれなかった。暖房、ドライヤー、湯沸かしポット、iPhone充電をいっしょに作動させたのがまずかったのかもしれないと思いながら、内線は繫(つな)がるようだったからかける。真っ暗でよくみえないなかiPhoneを手探りで探した。私は英語もフランス語も不得手で、グーグル翻訳を使って状況説明を、と思う前に電話がフロントに繫がってしまったので、なけなしの英語で、fuseが切れた、と言った。しかし電話の相手から、shoesがどうかしましたか、と応じられる。え、シューズ?ヒューズヒューズ!と伝えるものの、そもそもあっているのかもわからない。フロントの女性が中国語の話せる係に繫ぐと言ってくれるが、中国語じゃさらにわからない。それは大丈夫です、と応えると、事態全体が大丈夫なのだと解されて、よかった!マダム、落ち着いて、大丈夫、ボンヌソワレ、と電話が切れた。
ヒューズということで真っ先に思い出すのは、元ディープ・パープルの「グレン・ヒューズ」*2。勿論、こっちの方はFuseではなくてHughesだ。fがhになること、例えば駅のplatformがプラットホームになって、homeを連想してしまうとか。また、スマフォという奴は少ない。