「町単位」

福田瑠千代「「EM菌でプール掃除」「花粉症が治った人も」山形県小学校ブログ、科学的根拠なく炎上 学校ではなく町単位での取り組み」http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1709/20/news129.html


曰く、


山形県西置賜郡白鷹町*1の小学校がブログで「EM菌」*2を教材として使った授業風景を紹介し、炎上しています。
(略)
 ブログでは9月7日に投稿されたもの*3。「4年生が、EM菌について学ぶ機会がありました」として授業の様子を写真付きで掲載。米のとぎ汁を使ってEMを培養し、プールに入れることで翌年のプール掃除が楽になると紹介しています。ブログの最後は「EM菌で花粉症が治った人もいるとか 驚きました。 大切なEM菌 4年生の、みんな頼んだよ!」という一文で結ばれており、EMにより花粉症が改善するという根拠も不明なことから、コメント欄をはじめ、ネットの各所で批判意見が集中しました。
また、

EMの導入経緯について同校に問い合わせをしたところ、教頭は「町からの依頼があり、プール掃除の効果があるという声も聞いていたことから環境学習の一環として有効と認識し、取り入れていた」と説明。

白鷹町の町民課くらし環境係にも取材をしたところ、EMを使った取り組みは町民が参加する「白鷹町美しい郷づくり推進会議」が中心となり、町を主体として2009年から行われていたことが分かりました。例年町の小中学校・保育園に働きかけており、今年(2017年)は町立の小学校全4校で実施済み。今年の保育園と中学校での実施は検討中とのことでした。また、批判意見を受けて今後の方針を変更する可能性については「まだ組織的な話し合いができている段階ではないので未定」とのコメントでした。

2009年だったら、既にEMに対するアンチの言説はかなり出ていた筈。EMを導入する時点で賛否の論争はなかったのだろうか。
EM菌について詳しく知ったのはたしか斎藤貴男カルト資本主義*4だったと思うのだけど、そのときはまだ堆肥の作り方にすぎなかったような気もする。「農業、リサイクル、水処理、医療、放射能無害化などの分野に効果がある」、「花粉症」も治るという万能化が始まったのは何時頃だったのだろうか。
カルト資本主義 (文春文庫)

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