制服もとい

「慶応大教授が女子大生を「洗脳」不倫 “先生とだったら世界征服も”」https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170906-00529970-shincho-soci


『デイリー新潮』の記事。『週刊新潮』の記事の要約。これ以上詳しいことを知りたければ紙の雑誌を買え、ということね。


 慶応大学2年生の斉藤菜穂さん(21)=仮名=に、アラビア語などの講義を担当する総合政策学部奥田敦教授(57)が接近し始めたのは、昨年の秋だった。

「(奥田教授に)勉強に集中するように言われてサークルも辞め、帰宅も遅くなり、“研究室に泊まるから”と、帰らないことも増えました。ボーイフレンドとも別れ、冬休みも研究室に通うようになった。“思い出も捨てなきゃいけない”と、クローゼットからぬいぐるみを出して捨ててしまい、年が明けると“こんな自分にした親が悪い”と、私たちをなじるようになりました」

 と、菜穂さんの異様な振る舞いを明かすのは、彼女の母親である。以来、菜穂さんは頻繁に外泊するようになり、2月下旬には妻子のある奥田教授と二人きりで沖縄に行くこともあったという。

“先生とだったら世界征服もできそう”“死ぬのが怖くなくなってきた”とのメモを残すようになり、人格まで変わり始めた菜穂さん。両親が探偵に調査を依頼すると、「研究室」と言っていた行先は奥田教授のマンションだったことが発覚する。ところが、大学は両親の再三の訴えにもかかわらず、事態を事実上、放置したままだった。

 母親が相談したカウンセラーは、“菜穂さんは教授への全面的な依存症”と指摘。8月17日には、菜穂さんの両親、そして教授の妻が奥田教授のマンションに集まり、“奪還劇”が繰り広げられた。部屋では、菜穂さんが震えていたという。

 奥田教授は過去にもゼミ生に同じことをしていた、と教授の妻は語る。

「奥田は彼女の家族も、うちの家族も壊している。何を考えているのか、さっぱりわかりません――」

週刊新潮」の取材に対し、奥田教授は「ノーコメント」の一点張り。慶応義塾広報室は「大学としてできる限り真摯に対応をさせていただいておりますが、現在対応中の案件であり、これ以上の詳細は回答を控えさせていただきます」との回答だった。

この奥田先生*1、私と略同い年なのだった。ネットを検索して、「奥田敦」という文字列は溢れているものの、その多くはこの『週刊新潮』(というよりは要約版の『デイリー新潮』)の記事の二次利用であるようだ(私も他人様のことを言えた義理ではないけれど)。何を言いたいのかというと、多様なパースペクティヴからの事件の立体的で脱パースペクティヴ化された再構成ということには未だ程遠いということ。
さて、奥田氏がイスラームへの改宗者であること;


「私がムスリムになるまで アラビヤ語研究室 奥田敦教授・植村さおり講師インタビュー【第2部】」https://sfcclip.net/2014/10/8783/
「「教育者として、ムスリムとして、大人として」アラビヤ語研究室 奥田敦教授・植村さおり講師インタビュー【第3部】」https://sfcclip.net/2015/01/13198/


ネットの一部でこの「イスラム」と「危険思想」を結びつける傾向が見出されるが、以下のインタヴュー記事を読む限り、奥田氏がアルカイダやISISのようなイスラーム主義(ジハード主義)を宣揚しているという事実はないようだ。


長屋文太「人質拘束事件から考える イスラーム社会の深層」http://www.jukushin.com/archives/12692
「泥沼の先にあるのは シリア情勢を奥田慶応大教授に聞く」http://www.kanaloco.jp/article/75375