青短終了

朝日新聞』の記事;


青山学院女子短大、19年度から募集停止 志願者減少で

2017年7月24日17時08分

 青山学院女子短期大学は24日、2019年度から学生募集をやめると発表した。18歳人口が減っていることに加え、女性の四年制大学志向が強まり、志願者が減少傾向にあるためという。研究内容などは、青山学院大学に設置予定の新学部に引き継ぐとしている。

 設立は1950年。同短大入試広報課によると、志願者のピークは、6学科あった90年度の8535人。12年度に2学科に減らしたこともあり、17年度は1930人だった。募集は18年度まで続け、学生が卒業するまでは必要な授業をし、就職支援もする。
http://www.asahi.com/articles/ASK7S5D55K7SUTIL03J.html

アオタンというと即座に合コンという言葉を連想して、甘酸っぱい思い出に浸る高学歴の中高年男子も少なくないのでは?
「女性の四年制大学志向が強まり、志願者が減少傾向にある」ということだけど、少子化などの影響で四大の敷居が相対的に低くなったということなのだろう。そういう時代においては、看護学や介護といった資格やスキルに特に結びつかない教養系の短大の存続は、青山に限らず、厳しくなっていくのだろう。
短期大学が戦後の(特に女性への)高等教育の拡張(高学歴化)に果たした役割は大きかったといえる。その一方で、短大は、上に謂う合コンを初めとして、男性目線にせよ女性目線にせよ、様々な視線を浴び、様々なイメージを構築されてきた。(「青山学院女子短期大学」というのは「短大」の範例でもあったのだが)「短大」というは教育社会学だけでなく、ジェンダー社会学、メディアの社会学、職業の社会学の交わる場所であるともいえる。また、「短大」という社会的・教育的仕掛けはOLという社会的カテゴリーとともにあったとも言えるだろう。OLの社会学的研究の先駆ともいえる小笠原祐子『OLたちの「レジスタンス」』*1においても、「OL」は短大卒というのが前提になっていた。
OLたちの「レジスタンス」―サラリーマンとOLのパワーゲーム (中公新書)

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ところで、この記事を教えてくれた某氏によると、青短出身の藝能人というのは山口智子*2くらいなのだという。