塞き止めればいいわけじゃない(東京新聞)

See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150224/1424706064

「東京集中の是正 大学の規制は筋違いだ」http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017060602000140.html


日本「政府のまち・ひと・しごと創生本部」による「東京一極集中を和らげるために」東京23区内の「大学定員を抑える方針」を批判する東京新聞の社説。
曰く、


学問の自由、教育を受ける権利を損ねる危うさもはらみ、きわめて短絡的な政策にみえる。

 大学の立地や規模への安易な介入は、少子化で激しい競争にさらされている経営を圧迫しかねない。社会の需要動向をにらんでの教育研究環境の刷新を妨げるおそれも否めないだろう。

 大学など進学先を出たら高校所在の地元に残りたいかどうかを、リクルート進学総研が昨年春の高校卒業生に尋ねている。結果、四割は「残りたい」と答え、「離れたい」は二割にとどまった。

 しかも、エリア別でも「残りたい」が「離れたい」を上回った。

 着目したいのは、四人に一人が「どちらでも良い」と答えている点だ。地方に魅力的な雇用機会が見当たらなければ、東京をはじめ大都市志向へと転じるだろう。

 どこの大学で学ぶかよりも、卒業後の活躍の舞台がどこにあるか。それが最大の問題といえる。