将軍の死

Sam Jones “ Manuel Noriega, former Panama dictator, dies at 83” https://www.theguardian.com/world/2017/may/30/manuel-noriega-former-panama-dictator-dies-aged-83
Nick Caistor “Manuel Noriega obituary” https://www.theguardian.com/world/2017/may/30/manuel-noriega-obituary
Simon Tisdall*1 “Manuel Noriega: feared dictator was the man who knew too much” https://www.theguardian.com/world/2017/may/30/general-manuel-noriega-feared-panamanian-dictator-cia-asset



3月には既に「昏睡状態」という報道があったのだが*2マヌエル・ノリエガが現地時間5月29日に息を引き取った。パナマのJuan Carlos Varela現大統領曰く、


Muerte de Manuel A. Noriega cierra un capítulo de nuestra historia; sus hijas y sus familiares merecen un sepelio en paz.
https://twitter.com/JC_Varela/status/869417750854348800
さて、ノリエガ将軍は、ラテン・アメリカの他の独裁者の多くと同じく、或いは世界中の独裁者の多くと同様に、米国に育てられ、米国の手先として権力を獲得し、権勢を誇っていたのだった。一転して、1989年12月に米国のパナマ侵略によって、逮捕され、マイアミに連行されてしまい、その後の人生を米国及びパナマの牢獄で過ごす破目になったのだった。ノリエガ将軍が生きて虜囚の辱めを受けたとき、遠く離れたイラクサダム・フセインは、まさかほぼ1年後に米軍がイラクに侵攻してきて、また21世紀になったら、自らも囚人となり、遂には刑場の露と消える*3だろうとは思わなかったんだろうなと思った。