最近奈良県吉野の金峯山寺、京都の下鴨神社、東京の明治神宮、増上寺、沖縄の首里城に「液体」がかけられるということが起こっているのだった*1。
『朝日新聞』の記事;
橿原神宮は明治時代創建の神武天皇を祀った神社であり、ふつうの神社よりも政治的なチャージがかかっているとはいえるだろう。ただ、靖国神社とは違ってドメスティックな存在ではあるけれど。
橿原神宮の柱に傷、人名の落書きか 器物損壊容疑で捜査2017年4月9日16時48分
奈良県警は9日、橿原神宮(同県橿原市)の境内の柱に長さ約50センチにわたって傷がつけられる被害があったと発表した。橿原署は器物損壊容疑で調べている。
署によると、橿原神宮の職員が8日午後6時20分ごろ、外拝殿(げはいでん)の木製の柱1本に傷がつけられているのを見つけた。傷は先のとがった硬いもので幅約15センチ、縦約50センチにわたって刻まれていた。漢字4文字で書かれた日本人の名前の落書きとみられる。橿原神宮は9日午前8時40分に署に通報した。
橿原神宮によると、7〜9日は「春の神武祭」が開催中で人出が多く、8日も外拝殿の前では午後7時半ごろまでコンサートなどが開かれていた。
橿原神宮では昨年11月と2015年4月に外拝殿のさい銭箱や柱などに油のような液体がかけられる被害があった。署は、被害の状態が異なるため現時点では関連が薄いとみている。
http://www.asahi.com/articles/ASK495FP9K49POMB005.html
「漢字4文字で書かれた日本人の名前」という限定がなければ、中国人がやったと思っていたかも知れない。しかし、それは反日云々というのとは関係がない。1980年代から90年代にかけて中国各地の名所旧跡は記念の署名でいっぱいだった。京都の嵐山には周恩来の詩碑があり、京都に来た中国人は必ず行くと言われていて、1994年に嵐山に行ったとき、やはり署名で埋まっていた。但し、21世紀に入ると、さすがにそうした習俗も廃れたようだけど。
さて、「漢字4文字で書かれた日本人の名前」だけど、全国で人数が2桁或いは3桁の〈珍しい苗字〉なのだろうか。