「統一教会が分裂、逮捕者も 桜田淳子の役どころ」https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170321-00518849-shincho-soci
『週刊新潮』の記事。
統一協会分裂の話。教祖文鮮明の歿後、教祖の妻である韓鶴子に対して、文鮮明の四男と七男が反発し、分派「日本サンクチュアリ協会」を立ち上げている*1。そうした中で、桜田淳子が歌手として復活するという。
宗教問題が専門の北海道大学大学院文学研究科・櫻井義秀教授*2 が言う。「文鮮明の後継者として認められた男子は3人います。三男は全国大学連合原理研究会という学生組織、四男は韓国を主とした事業組織、七男は宗教組織というような棲み分けがあったのですが*3、父親の死後、子供らが喧嘩別れをしたので、彼らの母親である鶴子氏が日本の本部を取り仕切って“主流派”となったのです」
不動産の力! 過去の宗教団体の分派・分裂騒動でも、「不動産」特に本部の土地・建物を握った方が(少なくとも法的な準位では)有利になっていたのだった。
霊感商法の被害者救済に取り組む弁護士の紀藤正樹氏*4が解説する。「現在の統一教会では“七男派”が支持を集めつつあります。しかし、統一教会の不動産の大部分は宗教法人名義のため、結果的に、未亡人率いる“主流派”が不動産を握っている。衝突は、この遺産争いという面があります。桜田淳子さんは、現在も“主流派”に属して活動していると聞いています。来月行われるステージは、外部に対する広告塔としてだけではなく、内部の引締め、つまり“主流派”の正当性を主張するプロパガンダの意味も大きい」
*1:但し、まだ宗教法人としての認証は得られていないようだ。
*2:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20050601
*3:父親の生前に取り決められた息子たちの役割分担については、Justin McCurry “Unification church passes to a new generation as sun sets on Moon” http://www.guardian.co.uk/world/2009/oct/13/unification-church-moonie-cult を参照のこと。Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20091013/1255463430
*4:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20071220/1198175245 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20071230/1198987944