告発されたホームズ

朝日新聞』の記事;


取引所監視委の元委員長、インサイダー容疑で告発

朝日新聞デジタル 12/7(水) 21:05配信


 公表前の株式公開買い付けの情報をもとにインサイダー取引をしたとして、証券取引等監視委員会は7日、横浜市の河村幹夫・元多摩大学教授(81)を金融商品取引法違反の疑いで横浜地検に告発し、発表した。元教授は過去に、東京工業品取引所(現東京商品取引所)の市場取引監視委員会委員長などを務めたこともある。

 告発の対象になったのは、昨年2月に経営陣の関連会社による株式公開買い付けが公表された「スターホールディングス」(福岡市、当時ジャスダック上場)株の取引。元教授は事前に知人を通じて公開買い付けが実施されることを聞き、公表前に約2100万円分の同社株を買った疑いがある。

 公開買い付けを公表する前日のスター社の終値は339円だったが、買い付け価格は620円と発表された。同社は昨年6月に上場廃止となっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161207-00000098-asahi-soci

日本経済新聞』の記事;

監視委、元大学教授をインサイダー容疑で告発

2016/12/8 1:11


 知人から得た未公表の情報を基に株を大量に買い付けたとして、証券取引等監視委員会は7日、河村幹夫・元大学教授(81)=横浜市=を金融商品取引法違反(インサイダー取引)の疑いで横浜地検に告発した。

 河村氏は大手商社で取締役を務め、その後大学教授に転身。商品先物市場を運営する東京工業品取引所(現東京商品取引所)で、不正な取引を監視する市場取引監視委員会の委員長を務めた経歴を持つ。

 監視委によると、河村氏はジャスダックに上場していたスターホールディングス株を巡る公開買い付け情報を知人から入手し、2014年10月から15年2月までに同社株を合計約2124万円で買い付けた疑いが持たれている。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG07HJF_X01C16A2CC1000/

「元大学教授」というよりも元「市場取引監視委員会の委員長」「をインサイダー容疑で告発」というタイトルにした方がインパクトがあったかも知れない。
同名だというだけで何となく親近感を持っているのだが、河村さん*1といえば「大学教授」というよりもシャーロック・ホームズ研究家だという人も少なくないんじゃないか。去年だったか、(経営学者ではなく)シャーロッキアンとしての河村さんへのインタヴューをネットで読んだような気がするのだが、出典が思い出せない。まあ別人という可能性もあるのだけれど。
さて、どうでもいいことなのだろうけど、日経の記事では大学名が伏せられ、河村さんが勤めていた会社もただの「大手商社」になっている。本当は三菱商事だけれど。また、朝日の記事では、「多摩大学」は伏せられてはいないものの、三菱商事或いは「大手商社」に勤めていた経歴はそっくりそのままカットされている。この意味や如何に?