「茗渓堂」のことなど

朝日新聞』の記事;


皇太子さま「歴史と信仰の山を訪ねて」 山岳会機関誌に

2016年9月20日17時25分

 皇太子さまが、20日に刊行された日本山岳会の機関誌「山岳」(2016年号)に「歴史と信仰の山を訪ねて」と題した原稿を寄せた。

 皇太子さまは登山が趣味で、宮内庁によると、170以上の山を登っている。今回は同会の依頼で、「歴史の山旅への関心」「家族で楽しむ那須の山」などをテーマに約30ページ、約1万6千字を寄稿。ご自身が撮影した写真も紹介している。「山岳」は年1回発刊の会員誌。非会員も3780円(税込み)で購入できる。問い合わせは茗渓(めいけい)堂(03・3221・1870)。
http://www.asahi.com/articles/ASJ9N4304J9NUTIL019.html

山岳信仰』の著者、鈴木正崇氏も「日本山岳会」会員なのだった*1。この企画に鈴木先生が一枚嚙んでいるという可能性もないことはないね。
山岳信仰 - 日本文化の根底を探る (中公新書)

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さて、それよりも懐かしいのは「茗渓堂」という名前。御茶ノ水駅前の本屋。狭いビルの1階から3階までが店舗だったけれど、3階が山岳書専門のコーナーだった。たしか、店主が椎名誠というか『本の雑誌』同人と知り合いで、その関係で、沢野ひとしがカヴァーや栞のイラストを描いていたのだった*2。隣がディスク・ユニオンで、そのまた隣が鱈子スパゲッティの美味しい喫茶店だったので、鱈子スパゲッティを食べてから、茗渓堂で本を見て、ディスク・ユニオンでレコードを見るというのは、一時期、けっこう定番的な日程だった。かなり前に、一般書店としての機能を停止し、何年も3Fの山岳書に限定して営業を続けていたようだが、その「茗渓堂」も2011年7月に(本屋としては)休業*3。出版部門はまだ活動を続けているようだ。
See also


「「山の本屋」茗溪堂 御茶ノ水店が休業」http://www.yamakei.co.jp/yamakei-editors/2011/0062.html
杉江由次『帰ってきた炎の営業日誌』(2011年7月)http://www.webdoku.jp/column/sugie/2011/07/
「さらば「茗渓堂」。また会う日まで・・・ 」http://tsukubasonbou.at.webry.info/201107/article_21.html
「ありがとう・さようなら茗渓堂」http://blog.goo.ne.jp/ken_jazz/e/83657617fe86721ee8f540a46059d3f7


因みに、「茗渓」は御茶ノ水の雅名。