瀧昌史「軒先に精霊車 クルマ好きなら訪ねてみたい夏の風物詩」http://www.asahi.com/and_travel/articles/SDI2016081545831.html
山形県遊佐町ではお盆になると、軒先に錻力の車を吊るす。
「遊佐鳥海観光協会」*1の佐藤美佳係長の説明;
ところで、「遊佐」という苗字は、遊佐未森さんもそうだが、宮城県に多い苗字。 しかし、「遊佐」という地名は出羽(山形県)にある。苗字の「遊佐」と地名の「遊佐」の関係については全然わからないのだけれど、この記事を読んで(改めて)気づいたことは、山形県の「遊佐町」は「ゆざ」と念むということ。
「あれはご先祖様の乗り物なんです。お盆になると野菜で馬をつくったりしてお仏壇に備えるでしょう。そう、精霊馬ですね。あれを遊佐ではクルマに見立て、ご先祖様に乗ってきてもらおうとしているんです」それにしても軒先のティンカーの状態がどれもいい。よく見ればクラウンは1962〜67年に生産された2代目モデルだし、ナロウなポルシェは、1966年にリリースされた初代911、type901を模したもの。軽く40年以上の時を経ているはずなのに、破損はおろかそれほど時代も帯びていない。
佐藤係長は、さらに教えてくれた。
「そうですか?全く気がつきませんでした。うちもお盆になるとクルマをつり下げますが、そういえばお盆が過ぎると、箱に入れて仕舞いますね。ご先祖様が乗られるものだから、子どもが遊ぶモノとは分けています。お盆にしか外気に触れないので、きれいなままなのかもしれません」
そして、笑顔で言葉は続いた。
「実は、軒に下げたクルマのことを聞かれるようになり、はじめてこれが遊佐だけだと知ったんです。それまでは全国で当たり前にやっているものだと思い込んでいて……。その後、お盆の時期に隣の酒田市で、どの家の軒下にもクルマが無いことに気がつき、ビックリしたんです」
さて、これを読んで思い出した音楽は、残念ながら遊佐未森さんのではなく、四人囃子の「カーニバルがやってくるぞ(パリ野郎ジャマイカへ飛ぶ)」*2;
壊れかかった真っ赤な車に乗って
奴らが地獄の果てから舞い戻ってきた
昔流行った歌うたえば
町中はお祭り騒ぎ

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