舛添辞めた

舛添要一のスキャンダルについては殆ど触れていない*1。書くタイミングを逃しているうちに、正式に辞職と相成った;


Justin McCurry “Tokyo's governor Yoichi Masuzoe resigns over expenses scandalhttps://www.theguardian.com/world/2016/jun/15/tokyo-governor-yoichi-masuzoe-resigns-expenses-scandal


曰く、


Masuzoe had been a critic of the ballooning costs of hosting the Olympics, and successfully pressured organisers into moving the venues for some events to other locations instead of building new facilities.

While his resignation is not expected to seriously affect Tokyo’s already troubled preparations for 2020, the city’s Olympic officials conceded his English- and French-language skills would be missed.

“He had a strong emotional attachment to the Games and spoke passionately about making them a success,” Yuko Arakida, a member of the Tokyo 2020 organising committee, was quoted as saying by the Kyodo news agency.

“Because of his foreign language proficiency, he brought social skills. [His resignation] is extremely regrettable.”

舛添要一は英語や仏蘭西語のほかに露西亜語もできた筈だよ。
さて、舛添バッシングの背後に「陰謀」の存在を主張する山本太郎*2
『デイリースポーツ』の記事;

山本太郎氏 舛添知事騒動に陰謀説 政権与党がスピンコントロール
2016年6月14日 20時43分

デイリースポーツ


 参議院議員山本太郎氏(41)が14日、東京・渋谷で、7月10日投開票の参議院議員選挙に無所属で東京選挙区からの出馬を表明した、ミュージシャンの三宅洋平(37)の応援演説を実施。世間を騒がせている舛添要一都知事(67)の公私混同疑惑について、政権与党による“陰謀説”を唱えた。

 山本氏は舛添知事について「混乱を作り出した原因は舛添さんですが、中身はかわいいもんですよ。『セコい』の一言で終わり!」とし、「事務的な力はすごく高い方、仕事はちゃんとする人です。私物化をしたことは責められて当然ですが」と一定の評価を下した。

 その上で「『スピンコントロール』ってご存じでしょう?今、目の前にある本当に解決しなきゃいけない問題に煙幕を張る、フォーカスをそらすために、別のところで騒ぎが起こってるんですよ。舛添さんをやめさせる、やめさせないよりも、もっとひどいことが国家の中枢で行われてるんです!これは間違いなくスピンコントロール」と、政権による“隠蔽工作”であると主張。

 「参議院選挙に対しての注目をそらせる、現在の政権に対してネガティブな部分を出さない。だって、舛添さんがこれだけ叩かれてるのに、どうして甘利さんが睡眠障害が治ったと言って出てくるんですか?あり得ない話でしょう。舛添さんなみにバッシングしてみろと」と語気を強めた。

 山本氏はさらに「この国を、持続可能な形で次の代に続けていくために、これ以上行ったら引き返せないところまできている」と、日本が危機的状況にあることを強調。「だから今、国が決めている、政府がやっている、自民党がやっている、経団連がやっている、そのような状況に目を向けて、どうしていくべきかを話し合う時。いつまで(舛添知事を)叩いてるんだよと」と、報道のあり方にも苦言を呈した。
http://news.livedoor.com/article/detail/11641692/

たしかに甘利明*3と比べてみれば、舛添に対するバッシングはちょっとバランスを欠いているといえるかも知れない。だからといって、「政権与党」の「陰謀」という方向に直ぐに話を持っていくのは如何なものか。実際、自民党公明党は都議会における舛添の与党であるわけで、下手に舛添を叩けば自分たちも返り血を浴びるし、舛添を擁護しないまでも放置しておけば舛添と一緒にバッシングの対象となる。そういうディレンマがあって、それ故の煮え切らなさみたいなものがまた批判の対象となっている*4自民党が舛添バッシングの波は抵抗不可能であると遅まきながら認識して舛添に引導を渡したことによって、舛添辞任が実現したわけだ。
See also


Agence France-Presse “Governor of Tokyo apologises for lavish spending” https://www.theguardian.com/world/2016/jun/01/governor-tokyo-apologises-lavish-spending