『朝日新聞』の記事;
2015年にも「捕獲」が試みられたが失敗したという記事がある*1。
巨大肉食魚、名古屋城外堀で成長中 捕獲できず1m超に佐藤英彬
2016年6月14日20時11分
名古屋城(名古屋市中区)の外堀で、体長1メートルを超す肉食魚「アリゲーターガー」が目撃され、撮影された。北米原産の外来種で、在来種を大量に捕食するなど生態系への影響が懸念される。市の捕獲作戦から逃げ回り、成長を続けている。
撮影したのは、市環境局「なごや生物多様性センター」調査員の酒井正二郎さん(62)。10日午前、外堀の北側で水面近くをゆっくりと泳いでいる姿を見つけた。体長は1・3メートルほどで「毎年徐々に大きくなっている」。成長すれば3メートルにもなるとされる。ガーが名古屋城で最初に目撃されたのは7年前。コイなど在来種を大量に食べるため、市が毎年捕獲を試みている。酒井さんは「性格が臆病なので飛びかかってくることはない。ただ、万が一もあるので見つけても手を出さないで欲しい」と注意を呼びかけている。(佐藤英彬)
http://www.asahi.com/articles/ASJ6G4QQXJ6GOIPE01F.html
「アリゲーターガー」*2だけど、検索してみると、釣った(捕獲した)という事例はけっこう多いようだ;
平坂寛「横浜でアリゲーターガーを釣って食べた (あとカミツキガメも)」http://portal.nifty.com/kiji/130722161214_1.htm (鶴見川)
「大阪でアリゲーターガー二匹捕獲… 地元の少年釣り師が大活躍」http://www.monstersproshop.com/osaka-alligator-gar/
尾後幹太「大阪・寝屋川 アリゲーターガー捕獲記」http://www.monstersproshop.com/aligatorgar-hunting-in-osaka/ (寝屋川)
「繁殖の可能性も…? 埼玉県 荒川でアリゲーターガーが捕獲される」http://www.monstersproshop.com/arakawa-alligator-gar/
最後の記事から引用;
アリゲーターガーを実際に料理して食べた平坂寛氏によれば、肉に脂肪が殆どなく、ぱさぱさな食感で、魚というよりは安手の鶏の胸肉に近いということだ。要するに、普通に食べるには不味いけれど、或る種のヘルシーさはあるわけで、そっちの方面の需要というのはあるのかも知れない。
アリゲーターガーは北米原産の大型肉食魚で、特異な容姿から鑑賞魚として人気を集め、多数の個体が輸入されてきた。しかし、本種は非常に成長が早く、自然下では全長2メートルを超えることもある。一般家庭で終生飼育することは困難で、持て余した飼い主あるいは販売業者が遺棄放流したと思われる個体が各地で頻繁に捕獲されている。アリゲーターガーは日本と気候の近い温帯原産の魚であるため、国内における繁殖・定着の可能性も考えられる。
環境省は2016年3月に本種を他のガー科魚類とともに外来生物法が定めるところの特定外来種に指定する方針を発表した。およそ二年間の周知期間を設け、2018年4月から規制が開始される見通しだ。