3歳にガンつけられて

朝日新聞』の記事:


母親の交際相手を傷害容疑で逮捕 3歳児死亡

2016年1月27日14時25分


 東京都大田区大森南3丁目のマンションで3歳男児が心肺停止状態で見つかり、死亡が確認された事件で、警視庁は27日、男児の母親の交際相手で住所不定指定暴力団住吉会系組員の永富直也容疑者(20)を傷害容疑で逮捕し、発表した。「夕食中ににらみつけてきたので、頭にきて投げ飛ばした」と容疑を認めているという。

 大森署によると、永富容疑者は25日午後、この部屋に住む新井礼人(あやと)ちゃんに殴る蹴るなどの暴行を数回加え、頭蓋(ずがい)内出血などのけがをさせた疑いがある。27日朝の母親(22)の通報で救急隊が駆けつけたところ、礼人ちゃんの顔やお尻などに複数のあざがあり、左耳から出血していたという。

 頭部への衝撃が死因になった可能性があるといい、署が暴行と死亡の関連について調べている。
http://www.asahi.com/articles/ASJ1W4R49J1WUTIL01P.html

「永富容疑者」の罪状が「傷害」から傷害致死または殺人に変わるのは時間の問題ということなのだろうか。メンチ切る*1というのは関西の言い方であり*2、事件の舞台は東京なので、ガンつけるという表現が相応しいのだろう。てめぇガンつけやがったなと堅気の人間を恫喝するのは三下やくざの常套手段なので、それ自体は驚くべきではないが、相手は3歳児だよ。3歳児にガンつけられて、「頭にきて投げ飛ばした」とは、サツの旦那方も怒る前に呆れてしまうのでは? まあ、こういう感情のコントロールができず、切れたら怖いよという奴がそんなに珍しいものでもないというのも事実だろう。やくざとしてもあまり出世しないような感じがするけど。
先々週の『朝日』の記事;

1歳の息子にたばこの火、傷害容疑で22歳男逮捕 福岡

田中翔

2016年1月15日13時03分


 1歳の息子に火がついたたばこを押しつけてけがを負わせたとして、福岡県警は15日、福岡市博多区住吉3丁目、風俗店従業員梶原拓磨容疑者(22)を傷害の疑いで逮捕し、発表した。「ハイハイしたときにできた傷だと思います」と容疑を否認しているという。

 博多署によると、梶原容疑者は昨年12月下旬ごろ、自宅で火のついたたばこを次男の右足のふくらはぎに押しつけ、約10日間のやけどを負わせた疑いがある。

 梶原容疑者は妻(24)と子ども2人の4人暮らし。次男は同月29日午後11時ごろ、自宅近くの歩道に長男(3)といたところを通行人が見つけ、署が保護した。署の説明では、次男には複数のやけどやあざがあったという。長男にけがはなかった。(田中翔人)
http://www.asahi.com/articles/ASJ1H3WLVJ1HTIPE00T.html

「永富容疑者」の場合は、トンデモであるにせよ、動機(理由)のようなものが表明されている。こちらの方は、何が面白くてこういうことをするのかというのが全くわからない。まあ、煙草の火を押し付けるというのは児童虐待の典型というかなりステレオタイプなイメージはあるのだが(例えばドラマ『ランナウェイ〜愛する君のために』とか)。同様に、3か月の乳飲み子にシャブを飲ませて殺してしまった熊本の男の話*3も酷ぇとは思うが、何よりも意味がわからない。
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