きのうのケン

先週は殆どblogを更新できなかった。それは、ちょっと大量の仕事をこなさなければいけなかったこと、また息子が39.5度の熱を出して、医者に連れて行ったり幼稚園を休ませたりしなければいけなかったこという、二重の忙しさ故。とはいっても、世間から完全に背を向けて、仕事や子どもの看病をしていたというわけでもない。現実逃避も兼ねて、ネットのニュースは普段通り見ていた。
例えば、


歌手・矢吹健さん死去していた
2015年6月2日
 

 デビュー曲「あなたのブルース」が大ヒットし、1968年の第10回日本レコード大賞新人賞に輝いた歌手・矢吹健さんが今年1月19日に山梨県甲府市の自宅で死去していたことが1日、分かった。69歳だった。きょう2日発売の週刊女性が報じている。

 この日、デイリースポーツの取材に応じた所属レコード会社の関係者によると、矢吹さんは過度の飲酒により糖尿病とアルコール依存症を患っていた。近年は長期入院するなど体調が思わしくなく、ステージに立つこともなかったという。

 矢吹さんはもともと酒好きだったが、99年に一人息子が病院の医療ミスで死去し、2003年には妻が自殺。私生活で不幸が続き、次第に酒におぼれていったという。
http://www.daily.co.jp/gossip/2015/06/02/0008084067.shtml

99年に「あなたのブルース」などを新アレンジで収録したアルバムを発売したのが最後のリリース。作曲家としては、このアルバム発売直後に歌手・清水弘の「男松」を手掛けたのが最後の仕事となった。
http://www.daily.co.jp/gossip/2015/06/02/0008084067.shtml?pg=2


歌手・矢吹健さん孤独死 家賃4万円アパートで糖尿病患い…
夕刊フジ 6月2日(火)16時56分配信


 デビュー曲「あなたのブルース」が大ヒットし、1968年の第10回日本レコード大賞新人賞にも輝いた歌手、矢吹健さんが今年1月、山梨県内の自宅で亡くなっていたことが2日、分かった。69歳だった。妻子に先立たれ、誰にも看取られずに息を引き取った“孤独死”だったという。

 2日発売の「週刊女性」によると、矢吹さんは10年ほど前から家賃4万、築18年のワンルームアパートで独居。食事も高齢者向けの宅配弁当だったが、1月19日、自宅で倒れているところを弁当業者に発見された。

 過度の飲酒で糖尿病とアルコール依存症を患っていたが、自宅の冷蔵庫はアイスクリームが詰まっており、部屋の壁もたばこのヤニでべったりだったとし、「とても体に気遣う生活ではなかった」(関係者)という。

 矢吹さんは何曲かヒットを出すものの長続きせず、人気は下降線。スナックやキャバレーなどで営業をしていたが、99年、ひとり息子を病気で亡くし、2003年には妻が自殺。自身も02年に脳梗塞で倒れ、リハビリ生活を送っていた。

 「家族を亡くしてから、かなり気落ちし、仕事への意欲がなくなっていった。矢吹さんの死を知ったのは今年4月。ここ5、6年は連絡もなかった」と所属レコード会社の関係者は話している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150602-00000019-ykf-ent&pos=5

この矢吹健という歌手*1は全然知らなかった。また、「大ヒット」したという「あなたのブルース」という曲も知らない。最初、上で引用したのとは別のソースを、「レコード大賞新人賞」の歌手が死んだというような見出しにつられて、クリックしたのだった。ティーンエイジャーのアイドル歌手かなんかが死んだのだと思った。実際のところ、「レコード大賞新人賞」といっても、それは1968年の話。まあ、ハッピー・エンドが許されないあまりついていない人生だったということになるのだろうか。
ところで、全く名前も知らなかったというのが不思議だ。「矢吹健」という藝名だよ。1970年前後の小学生にとって、当然ネタにされて然るべき名前。矢吹丈(『 あしたのジョー*2)ならぬ矢吹健。或いは、あしたのジョー狼少年ケン