ネパール地震

いつものことなのだろうけど、時間が経過するにつれて、死者数が上昇している。私のようなものでも心がひりひりしてくるのだが、過去に大きな地震に遭遇してしまった人々、例えば1995年の阪神淡路大震災や2011年の東日本大震災で被災した人々の場合、PTSD的な共感が起きてしまっているのでは? 
4月26日になった直後に配信された『朝日』の記事;

ネパールでM7.8地震、死者千人超える 建物多数倒壊

ニューデリー=貫洞欣寛

2015年4月26日01時10分

 25日午前11時56分(日本時間同日午後3時11分)ごろ、ネパールの首都カトマンズ北西約80キロを震源とする地震があった。米地質調査所(USGS)によると、地震の規模はマグニチュード7・8で、震源の深さは約15キロ。ロイター通信は警察当局の話として、ネパール国内で1130人が死亡したと伝えた。

 被害は周辺国にも広がっており、各国政府などによると、インドでは東部ビハール州などで少なくとも41人が死亡し、バングラデシュでも2人が死亡した。中国の国営新華社通信によると、中国・チベット自治区でも死者13人が出た。

 カトマンズでは、観光名所となっている9層構造の白い塔「ダラハラ塔」など多くの建物が倒壊。がれきの下に生き埋めになった人々を市民らが救出しようとしている。市内の世界遺産ダルバール広場でも建物に被害が出た。カトマンズ空港は同日、閉鎖された。

 ネパール政府は非常事態を宣言し、各国に支援を求めた。それに応じてインドは同日、医療スタッフや医薬品などを乗せた空軍輸送機をカトマンズに送った。

 日本政府は、26日にも国際緊急援助隊を現地に派遣する方向で検討に入った。

 インドCNN―IBNテレビによると、地震の影響で、ネパール北部の世界最高峰エベレスト付近で雪崩も発生。外国人登山者ら18人が死亡した。ヒマラヤは春の登山シーズンを迎え、登山者やトレッキング客が集まっている。

 日本の外務省によると、ネパール国内に在留邦人は約1千人いる。カトマンズの在ネパール日本大使館によると、日本時間の26日午前0時45分現在で日本人の被害情報はないが、安否確認を急いでいる。

 ネパールは地震の頻発地帯。カトマンズでは、1934年にM8・4の地震が起きて8千人を超える死者が出ている。(ニューデリー=貫洞欣寛)
http://www.asahi.com/articles/ASH4T5H4MH4TUHBI00X.html

また、4月27日午前配信の『朝日』の記事;

ネパール地震、死者3200人超 病院満杯、全てが不足

イスラマバード=武石英史郎

2015年4月27日11時40分

 ネパールで25日に起きたマグニチュード(M)7・8の地震で、同国内務省は27日、死者数が3218人に上ったと明らかにした。現地の国連調整官事務所は26日夜、被災状況に関する報告書を発表。被災の全容はいまだつかめず、医療や避難施設の不足など、あらゆる面で危機的な状況が浮き彫りになっている。

 内務省報道官によると、死者数は27日朝までに確認されたもので、負傷者も6500人を超えた。インドや中国の被害を合わせると、死者の総数は3300人に迫る。

 国連の報告書によると、25日の地震で全国75地区の半数近い35地区から被害の報告があった。首都カトマンズや観光都市ポカラなど人口密集地とともに、集落が点在する広大な山岳地帯が広範囲にわたって被災した。「被災人口はまだ確認できていない」という。

 カトマンズの主要病院はすでに満杯。一部の病院では屋外に仮設の手術室を設けているという。医薬品の不足や感染症の流行が懸念される中、ワクチンを集中的に冷却保管する倉庫の発電機を動かす燃料は10時間分も確保できていない。

 一方、震源地に近い山間部のゴルカ地区では、家屋の8割が倒壊という壊滅的な被害が報告されている。現地の病院が機能しているかは「不明」という。

 被災から2日目の夜を迎えたカトマンズでは、降雨にもかかわらず、余震を恐れて、大半の市民が屋外の空き地で夜を明かした。ネパール政府はカトマンズの広場など16カ所を避難所に指定した。全ての場所でテントなどの支援が必要だとしている。

 国内唯一の国際空港で、救援隊や支援物資の受け入れ窓口となっているカトマンズ空港は26日、余震や悪天候のため、たびたび離着陸が中断された。現地で働くインド人の移民労働者や観光客ら数千人が帰国便の順番を待つ状態だと報じられている。

 ネパール政府は26日、「政府の努力だけでは救助や救援活動をまかなえない」として、首相直轄の災害救援基金への寄付を国民に訴えた。献血を呼びかけるテキストメッセージが、携帯電話を通じて広がっているという。(イスラマバード=武石英史郎)
http://www.asahi.com/articles/ASH4W33HDH4WUHBI00J.html

また、27日昼の『東京新聞』(共同通信)の記事;

ネパール地震死者3千人超 犠牲者8千人の恐れ 

2015年4月27日 12時07分


 【カトマンズ共同】ロイター通信によると、25日起きたネパール大地震の死者は27日、ネパールだけで3218人に達し、インドや中国など近隣国を含めて犠牲者は約3300人となった。

 発生から3日目を迎え、各国による災害支援活動が本格化する一方、山岳地帯の農村部では支援が難航。AP通信によると、現地の援助団体には、地滑りにより山間部の村々が壊滅的な被害を受けているとの情報も入り始めた。

 地元紙ヒマラヤン・タイムズは27日、災害当局者の話として、死者が8千人に達する可能性があると伝えた。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015042701001190.html

さらに、Alberto Embriz de Salvatierra氏(コーネル大学)の


Nepal Quake Aid http://www.nepalquakeaid.com/


をマークしておく。
最初の『朝日』の記事には、「ネパールは地震の頻発地帯」とある。ネパールの北側に中るチベット雲南が「地震の頻発地帯」であることは知っていたが*1、ネパールの地震事情というのは全然知らなかったのだ。