A Russian Answer

承前*1

Reuters “Russian memorial to Steve Jobs torn down because Tim Cook 'called for sodomy'” http://www.theguardian.com/world/2014/nov/03/russian-memorial-torn-down-steve-jobs-apple-tim-cook-gay


2013年1月に、露西亜のZEFSという企業グループはサンクト・ペテルブルクに、i-Phoneのかたちをした故スティーヴ・ジョブスの記念碑を建立した。ところが、先月、(ジョブスの跡を継いだ)アップルのティム・クックCEOが同性愛者であることをカミング・アウトすると、この記念碑の存在自体が未成年者に同性愛の宣伝をするべからずという露西亜の法律*2に触れる虞れありとして、撤去してしまった。スティーヴ・ジョブスは同性愛者ではない。
さらに、、サンクト・ペテルブルク選出の政治家にはティム・クックの露西亜入国を禁止すべしと息巻いている者もいるという;


Vitaly Milonov, a St Petersburg legislator who has campaigned against gay rights and was among legislators behind the law signed by Putin, has called for Apple’s CEO to be barred entrance to Russia, Russia media have reported.
ワシントン・ポスト』の記事*3によれば、この記念碑、建立された当時は別様のいちゃもんにさらされていた;

The monument was installed slightly more than a year after Jobs passed away. At the time, an organization called the “Communists of St. Petersburg and the Leningrad Region” complained that the monument looked too phallic, that its featured face of Jobs “will scare children and students,” and that the structure inappropriately “symbolizes the superiority of the American way of life.”


さて、日本では同性婚姻はまだ合法化されていないが、社会的には徐々に受け容れられつつあるといえるのかも知れない。
『朝日』の記事;

同性婚いらっしゃい 増える式場、ゼクシィも実例紹介

花房吾早子

2014年11月3日16時35分

 法律で結婚が認められないからこそ、式だけでも挙げたい。そんな同性カップルを受け入れるホテルや式場が増えている。後押ししているのは同性婚を認める海外の流れだ。国内では、実生活で法律婚と同等の権利が保障されていない。式を挙げやすくなったのは、ささやかな一歩だ。

 「結婚おめでとう」

 手をつないで赤じゅうたんを歩く男性2人が、祝福の声に包まれた。左指には交換したばかりの指輪。「幸せ」「自信になった」。2人は笑い合った。

 10月11日、大阪市北区で開かれた性的少数者の祭典「関西レインボーフェスタ」。公募で選ばれた男性カップルが結婚式を挙げた。性的少数者の結婚式をプロデュースする団体「glitter(グリッター)」(大阪市中央区)の桜井秀人さん(35)が企画した。桜井さんは両性愛者。「結婚は誰でも平等にできると伝えたい」

 フェスタに初めて協賛、出展したホテルグランヴィア京都京都市下京区)は3月、「同性婚式プラン」を発売した。寺院での挙式と、ホテルでの3泊朝食付きで77万7千円。当面は外国人客が対象だが、日本人からの問い合わせにも応じる。池内志帆・担当室長(46)は「式と観光を兼ねたハネムーンにすることで、旅行に壁を感じてきた人に踏み出してほしい」。

 式場となる「春光院」(京都市右京区)は4年前から同性婚式を受け入れている。米国留学中、同性愛者の友人がいた川上全龍副住職(36)は「支援者が増えれば安心して式を挙げられる。ここでできるよ、と伝えていきたい」と話す。

 こうした同性婚式を受け入れる動きは広がってきた。昨年3月には元宝塚歌劇団員の東小雪さん(29)とパートナーの増原裕子さん(36)が東京ディズニーリゾートで式を挙げ、注目された。

 20代の3人が運営する「Juerias(ジュエリアス) LGBT Wedding」(東京都世田谷区)は、2011年9月の発足から3組の式をプロデュース。両性愛者で共同代表の本間創一さん(25)は「同性婚式を広めれば、性的少数者に寛容な社会に変わると思う」と主張する。

 リクルートが発行する結婚情報誌「ゼクシィPremier(プレミア)」は12年8月発売号(当時はゼクシィAnhelo=アネーロ)から毎号、結婚式の実例を紹介するページで同性カップル1組を取り上げている。小林隆子編集長(46)は「同性婚を合法化する国が増え、世界で同性婚式の市場が広がるなか、日本企業も動き始めたのではないか。同性カップルも『自分にもできる』と意識が変わってきている」と分析している。
http://www.asahi.com/articles/ASGBB4K9VGBBPTIL00R.html