Dowager Duchess of Devonshire

“Last Mitford sister, Deborah, Dowager Duchess of Devonshire, dies at 94” http://www.bbc.com/news/uk-29348946
“Obituary: Dowager Duchess of Devonshire” http://www.bbc.com/news/uk-12126300
Esther Addley “Dowager Duchess of Devonshire, the last Mitford sister, dies aged 94” http://www.theguardian.com/uk-news/2014/sep/24/duchess-of-devonshire-dies-mitford-sister
Veronica Horwell “The Dowager Duchess of Devonshire obituary” http://www.theguardian.com/uk-news/2014/sep/24/the-dowager-duchess-of-devonshire


訃報のエントリーが重なっている感じがするけれど。
Dowager Duchess of Devonshire死す。享年94歳。先日亡くなった山口淑子aka 李香蘭と同い年だったことになる*1。と書きつつ、私を含む日本人にとっては、英国の貴族の世界というのは、あまり馴染みがないというか、ちょっと非現実的な現実であるようだ。何故、この老婆の死が英国のメディアによって大きく取り上げられるのかといえば、何よりも Devonshire公爵家というのが英国王室に次ぐ大貴族だということがあるだろう。また彼女は二代目Redesdale男爵David Freeman-Mitfordの末娘として生まれたが、彼女の姉たちはアドルフ・ヒトラーの友だちになったり、ファシストと結婚したり、共産主義者になって米国に移住したり、小説家になったりと、けっこう波乱に充ちた人生を送ったのに比べて、相対的に穏やかな人生を送った。彼女の人生のエピソードとしてどの記事でも言及されているのは、17歳のときに姉に連れられてヒトラーとお茶をしたということである。また、米国のジョン・F・ケネディと親戚関係にあること。夫の兄はケネディの姉と結婚しており、彼は白耳義で独逸の刺客に殺された。夫はこれによって、公爵家家督を棚ぼた的に継承することになった。また、(小泉純一郎金正日と同様に)*2エルヴィス・プレスリーの熱烈なファンとしても知られる。