http://d.hatena.ne.jp/nessko/20140907/p1
2001年に44歳の若さで急逝した井田真木子*1が甦りつつあるという話。里山社*2という小さな出版社から『井田真木子著作撰集』が刊行されるという。
井田さんはこれからも1990年代の書き手ということでは真っ先に想起されることになるんじゃないか。本として読んだことがあるのは、『プロレス少女伝説』、『小蓮の恋人』、『もうひとつの青春』。『フォーカスな人たち』は昨年古本を見つけた*3。
- 作者: 井田真木子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1993/10
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小蓮(シャオリェン)の恋人―新日本人としての残留孤児二世 (文春文庫)
- 作者: 井田真木子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1995/10
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- 作者: 井田真木子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1997/12
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- 作者: 井田真木子
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ところで、現代の漢語では「選」と「撰」は発音が分岐してしまっている。「選」はxuan、「撰」はzhuan。「撰」にselectの意味合いはなく、「文章を書く、著作する」という意味である。用例や熟語として載っているのは、「撰文」、「撰稿」、「撰述」、「撰著」(『中日辞典』小学館(初版)、p.1944)。なお、これはあくまでもマンダリンの話であり、広東語その他の〈方言〉、或いはヴェトナム語や朝鮮語などの諸言語ではどうなっているのかについては、全く審らかではない。
- 作者: 北京・商務印書館,小学館
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1991/11
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*1:See eg. http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%95%E7%94%B0%E7%9C%9F%E6%9C%A8%E5%AD%90 Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080218/1203332323 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090303/1236103778 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20091106/1257474523
*3:http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20130127/1359213669
*4:私は自分で書くときには「新撰組」と表記することが多いけれど、世間では「新選組」と「新撰組」のどちらも通用している。「新選組」or「新撰組」にはhttp://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070116/1168966875 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080616/1213635970 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090709/1247156644 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100903/1283483751 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20120515/1337096258 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20130116/1358264648で言及している。下母沢寛の『新選組始末記』は(角川文庫版に限っていえば)「撰」ではなく「選」だ。