承前*1
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『読売』の記事;
「機関銃で撃たれ、火炎放射器で焼かれた」のは「張氏の側近2人」であって、張成沢本人ではないようだ。とすると、彼は犬に喰われてしまったのか。
張氏側近の処刑映像、幹部に見せ「恐怖支配」か
【広州=吉田健一】中国の北朝鮮消息筋は17日、金正恩(キムジョンウン)政権が張成沢(チャンソンテク)氏の粛清と前後して中国各地に多数の要員を派遣し、張氏と連なる現地駐在員らを本国へ連れ戻そうとしていることを明らかにした。駐在員数十人がいる広東省珠海では、少なくとも5人が行方不明となった。張氏勢力の亡命を阻止し、体制の動揺を抑える狙いとみられる。
珠海の消息筋は本紙の取材に対し、「張氏と関係のある貿易会社などの駐在員5、6人が連絡がつかなくなっている。身の危険を感じて逃げたのではないか」と語った。北朝鮮の内情に詳しい別の消息筋によると、張氏と関係のある人々の行方を追っているのは公安部門の要員という。
同消息筋は、11月下旬に処刑された張氏の側近2人は、「機関銃で撃たれ、火炎放射器で焼かれた。北朝鮮当局は処刑の様子を録画した映像を幹部に見せ、恐怖で支配しようとしている」と話した。
(2013年12月18日09時14分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20131218-OYT1T00222.htm
金子英敏「本当に恐ろしい話」(『毎日新聞』2013年12月19日)に曰く、
但し、金子氏はこの真偽には懐疑的なようだ;
最近、香港の「文匯報」という新聞*2が「張成沢処刑は犬決だった」と報道した。「犬決」とはイヌに囚人をかみ殺させる残酷な刑。張氏と側近数人をおりに入れ、百数十匹の飢えた満州犬に襲わせた。それを正恩氏、李雪主夫人ら数百人の幹部が見たという。
いくら金正恩が人間の屑であっても、「犬決」というのは信じたくはないが、それはともかくとして、金子氏の記事によれば、8月に金正恩の昔の女とされる玄松月らが処刑された事件*3は今回の張成沢殺しの前兆だったという。
それにしても本当に満州犬を使ったのか。この犬はシベリアンハスキー犬によく似た種類で、中国東北地方では犬ぞりを引かせている。どう猛なのか。ひとつのおりに人間数人と犬百数十匹を同時に入れて動きが取れるのか。いくつか疑問が残る。
古代中国には「獣咬」という刑があった。秦の始皇帝は、飼っていたトラ、オオカミに罪人を食わせたという。だが、あまり例を聞かないから実用的ではないのだ。