2月7日はチャールズ・ディケンズ(Charles John Huffam Dickens)の200回目の誕生日だったのだ。英語圏のメディアはまだチェックしていないけれど、7日の『東方早報』は4面に亙って特集を組んでいる;
石剣峰「一個作家、社会批判家和預言家 狄更斯誕辰200周年(1812.2.7-2012.2.7)」
石剣峰「対於読者、他是朋友;対於家人、他是混蛋」
劉白「一個被多派学者探挖的富礦」
蔡暁瑋「他是電影之父還是時代劇的陳詞濫調?」
劉白「一個被多派学者探挖的富礦」はディケンズ学(批評)について。マルクス主義批評、精神分析的批評、フェミニズム批評、ポストコロニアリズムなど。蔡暁瑋「他是電影之父還是時代劇的陳詞濫調?」はディケンズと映画について。タイトルにある「時代劇」は日本語でいう時代劇(costume play)ではなく、日本語の表現ではトレンディ・ドラマが近いか。この記事によると、今までにディケンズを原作とした映画及びTVドラマは400本以上に上る。1月10日にBBC4が”Dickens on Film”というドキュメンタリーを放映したが、それによると、既に1901年には『クリスマス・キャロル』を原作としたMarley's Ghostという映画が撮られている。
Tom Lee & Celine Song “Dickens in China” that's Shanghai February 2012, p.54
中国におけるディケンズ受容の紹介。この記事によると、中国でディケンズの翻訳が初めて現れたのは1907年。1949年までに、7作品の計41種類の中国語訳が登場した。1978年以降、98種類の新訳が出ており、21世紀に入ってからだけでも、ディケンズの新訳は50を数える。
ディケンズについて拙blogにおける言及を探してみると、未成年の英国人の3%がチャールズ・ディケンズを非実在人物と見做しているという話*1。村上春樹に対するディケンズの影響について*2、とか。
*1:http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080204/1202122500
*2:Sam Anderson ”The Fierce Imagination of Haruki Murakami” http://www.nytimes.com/2011/10/23/magazine/the-fierce-imagination-of-haruki-murakami.html http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20111111/1321032952