ハヴェルと紐育(メモ)

ニューヨーク・ストーリー―ルー・リード詩集

ニューヨーク・ストーリー―ルー・リード詩集

『ニューヨーク・ストーリー』*1に収録されたルー・リードのVaclav Havel*2訪問記「正しいことをやる」(pp.211-236)からメモ。
1968年にハヴェルは紐育を訪れていた。


(前略)60年代の反体制運動のすべては私たちの世代とそのあとの世代に大きな影響を与えました。1968年、私は6週間ニューヨークにいました。デモやラリー、学生たちの抗議集会(コロンビア大学で)に参加しました。(チェコ語で)あと、グリニッジ・ヴィレッジやイースト・ヴィレッジへも行きました。
リード どこへ?
ハヴェル ストライキ中でしたが、そこでしゃべるように私を紹介してくれました……あとエール大学とMITへも行きました。それから、ミロス・フォアマンと一緒にビー・インに参加したり、そんなこともしました。私たちはグリニッジ・ヴィレッジやイースト・ヴィレッジを歩き回って、ポスターをいっぱい買いました。まだ持っていますよ。その時に買ったサイケデリックなポスターは別荘に貼ってあります。(p.223)
また、

60年代の全精神が、反体制の反乱が、私の世代や若い世代の精神面に大きな影響を与えて、それがものすごく奇妙な方法で現在まで受け継がれています。しかし、私たちはさらにもう一歩を踏み出したという点で、この20歳の反乱とは違います。小さくて目立たない一歩かもしれないが、ものごとを単純にうち壊したままにしておくことは出来ないし、新しい方法で築かなければならないという認識です。そしてたくさんの人たちが政治的な責任を取りました。たとえば、ミハル・コツァプ。彼はたぶん我が国で一番有名なロック・ミュージシャンですが、彼は今一番仕事をこなしている国会議員の一人です。作曲の時間があまりないそうです。社会に対して一種の犠牲を払っているわけです。しかし、城の警備員たちのための曲を書くだけの余裕はあるようですが。(p.224)