「懺悔」する/しない

承前*1

『毎日』の記事;


シンポジウム:「原発は仏の教えに背く」 永平寺「ふげん」など命名懺悔−−来月2日


 曹洞宗大本山永平寺福井県永平寺町)は11月2日、原発の是非を問うシンポジウム「いのちを慈しむ〜原発を選ばないという生き方」を開催する。同県敦賀市の新型転換炉「ふげん」(廃炉作業中)などの命名にも関わったとされている寺が、初めて企画した。福島第1原発事故を踏まえて、事故が起きれば子孫にまで影響が及ぶ原発は仏教の教えに相反するとし、これまでの認識不足への反省を込めている。【山衛守剛】

 永平寺は、横浜市総持寺とともに、国内に約1万5000の寺と約800万人の信徒を抱える曹洞宗大本山

 永平寺の布教部長で、今回の催しを運営する「禅を学ぶ会」事務局長の西田正法(しょうぼう)さん(56)は、「使用済み核燃料を残し、DNAに作用する放射線という危険をはらむ原発は、子孫への負の遺産となる。命を長い時間の視座に置く仏教の教えと相反する」と説き、「今の生活を見直すきっかけにしてほしい」と呼び掛ける。

 西田布教部長によると、いずれも菩薩(ぼさつ)の名前に由来する新型転換炉「ふげん」、高速増殖原型炉「もんじゅ」(敦賀市)の命名に、寺が関わったという。西田布教部長は「原発に対する認識が足りなかった私たちの責任は重く、間違いだった。懺悔(さんげ)することから始めたい」と戒めている。

 シンポジウムには、反原発運動に携わってきた同県小浜市の明通寺住職、中島哲演さんや、各地で震災体験を語っている福島県飯舘村の酪農家、長谷川健一さん、作家の朴慶南(パクキョンナム)さんらが参加する。

 同町の「四季の森文化館」で午後1時開始。定員400人。入場料500円。問い合わせは同会事務局(後略)
http://www.mainichi.jp/kansai/news/20111014ddn041040009000c.html

「ふげん」や「もんじゅ」の命名永平寺が関わっていたことは知らなかった。そういえば、以前原子炉に仏の名前というのはいかがなものかという仏教関係者の声明があって、そこに私の師匠が名を連ねていたのだった(たしかこの声明は『世界』に掲載された筈)。因みに、上の記事で名前が挙がっている中島哲演和尚は真言宗の人。
他方、こちらは「懺悔」しない人;

もんじゅ:副文科相が視察 来年度運転再開に前向き姿勢

 奥村展三文部科学相は14日、今年度の試験運転実施が見送られた高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)を就任後初めて視察し、河瀬一治・敦賀市長と会談した。

 奥村副文科相は試験運転について、「東日本大震災の影響でやむを得ず延期することになった。(もんじゅの)火を消さないよう、文科省がしっかりバックアップする」と説明。来夏をめどに国の原子力政策の見直し作業が進められていることに触れ、「そこに照準を合わせて(安全対策などを)やっていきたい」と来年度の運転再開に前向きな姿勢を見せた。【柳楽未来】

毎日新聞 2011年10月14日 19時39分
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20111015k0000m010048000c.htmlhttp://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20111015/1318646340から孫引き)

奥村展三はさきがけ出身だが、現在では小沢一郎に近く、「一新会」の代表代行を務めているらしい」。