「玄海原発は爆発する」http://d.hatena.ne.jp/eirene/20110620/1308555942
先月、浜岡原発の運転停止ともんじゅの廃止が脱原発にせよ原発続行にせよ、ミニマムな前提だろうと書いた*1。かなりどきっとするタイトルだが、上掲のエントリーは井野博満氏(金属材料学)に依拠しながら、佐賀県の玄海原発が浜岡よりも危険であることを指摘している。鍵言葉は「中性子照射脆化」。「原子炉内で核分裂が起きると、炉内に発生した中性子が飛んで、圧力容器の内壁にぶつかり、金属にダメージを与える」が、それによって温度がそれ以下に下がると「まるで陶磁器が割れるように、小さな力であっさりと割れてしまうようになる」「脆性遷移温度」が上がる。玄海原発の場合、それが98度なのだという。原発事故が発生したときには冷却を行うが、「脆性遷移温度」が高ければ、冷却という対処が圧力容器の破損、さらには爆発を誘発してしまう危険がある。映画『スピード』*2はバスが一定の速度以下になると爆発するという設定だったが、原発が一定の温度以下になると爆発するというのもハリウッド映画のネタになるかも知れない。
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